阪神・森下 ツバメキラーが12号決勝2ラン「継続的にできるように」 ビジター連敗7で止めた

[ 2025年6月29日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神2―0ヤクルト ( 2025年6月28日    神宮 )

<ヤ・神>5回、森下は左越えに先制2ランを放つ(撮影・北條 貴史)
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 阪神・森下翔太外野手(24)が28日、ヤクルト戦(神宮)の5回2死二塁から、0―0の均衡を破る12号決勝2ランを放った。12日西武戦以来となる11試合ぶりの一発で51打点とし、両リーグ50打点一番乗り。勝利打点も12球団断トツの12に伸ばした。ヤクルト戦の通算打率・330はカード別最高で、9本塁打も巨人戦に並んで同最高。猛虎が誇るツバメキラーの一振りで、ビジターの連敗を7で止めた。

 スタンドにカラフルなうちわの花が咲き、グラウンドレベルの気温は40度超――。真夏を先取りした神宮の杜を、森下が一層熱くした。0―0の5回2死二塁。2回を除いて毎回得点圏に走者を進めながら、あと一本が出なかった悪循環を24歳が断ち切った。先発・高橋がカウント1―1から投じた高めの直球に鋭く反応。白球は一瞬にして左翼席へと消えた。

 「(高橋は)凄くコントロールも良く、球の強さもあった。ロースコアになると思ったので、いいところで打てて良かった。ちょっと差されたが、入ってくれたので良かった」

 序盤からエンジン全開で挑んできた相手に、フルスイングで応えた。第1、2打席で、高橋がストライクゾーンに投じたストレート5球を全て振った。うち4球がファウルで、1球が凡打(第2打席の右飛)。序盤は苦戦した剛球に少しずつタイミングを合わせ、ここぞの好機でついに仕留めた。ひざまずく好敵手を横目にダイヤモンドを一周。自身は高橋から初本塁打。また、チームにとっては天敵左腕から17イニングぶり(昨季含む)に奪った得点となった。

 「ずっと修正していて結果が出なくて、また修正して、結果が出なくて…という状態だった。今日一日、修正して結果が出たわけではない。継続的に(修正)という感じです」

 初回1死一塁でチェンジアップを右前に運んだ巧打にも満足はない。打率は・261。3割を優に超えていた5月上旬の姿は影を潜める。それでも腐らない。試合前の早出練習では長尺ポールで体をほぐし、故障予防に努める。打撃練習では一球たりとも無駄にせず、課題と向き合う。結果が出なくとも、決めたルーティンを貫徹。地道な取り組みを野球の神様は見ていた。

 「何とか結果として、とりあえず出てくれたので、継続的にできるように頑張る」

 今季12本塁打中、9本に「先制」「決勝」などの肩書が付く。スラッガーの責務を果たし、価値あるアーチを量産中。一方、今季のヤクルト戦は5勝4敗で、貯金は1。最下位を相手に、今カード勝ち越しは必須。何度でも見たい、ツバメキラーの“肩書弾”。「明日(29日)勝って甲子園に戻りたい」。燃える男に二言はない。(八木 勇磨)

 ○…森下(神)が5回、決勝打となる先制2ラン。今季の本塁打12本のうち肩書付きの殊勲弾は9本目で、6本が決勝弾とチームに貢献。殊勲安打21本、勝利打点12度はどちらも両リーグ最多だ。

 ○…この日の2打点で今季51打点目。シーズン143試合換算で101打点ペースとなり、阪神生え抜き選手のシーズン100打点超えなら10年の鳥谷敬104打点以来、右打者では05年今岡誠の147打点以来になる。

 ≪清原氏も絶賛「隙がないバッター」≫
 ○…西武、巨人などで活躍し、通算525本塁打を放った清原和博氏も森下を絶賛した。この日は、PL学園の後輩でもある片岡篤史氏(スポニチ本紙評論家)とテレビ中継で解説。放送内では豪快なアーチを目にし「隙がないバッター。右方向にも強い打球が打てる。(5回の)あの一発が大きかった。やっぱりホームランは試合の流れを変える」。自身と重ね合わせるように虎の“アーチスト”に目を細めていた。

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