ドジャース・大谷 サヨナラ3号ソロで開幕8連勝「いい夜だった」前年世界一チーム史上初の快挙

[ 2025年4月4日 01:30 ]

ナ・リーグ   ドジャース6―5ブレーブス ( 2025年4月2日    ロサンゼルス )

<ドジャース・ブレーブス>9回、大谷はサヨナラソロを放つ(撮影・沢田 明徳)
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 ドジャース大谷翔平投手(30)が2日(日本時間3日)、ブレーブス戦に「1番・DH」で出場し、同点の9回1死から自身メジャー2本目となるサヨナラ3号ソロ本塁打を放った。今季初の自身のボブルヘッド(首振り人形)配布日に今季初の3安打、開幕8試合連続得点の大暴れ。チームを前年のワールドシリーズ(WS)を制した世界一球団としては史上最長の開幕8連勝に導いた。

 5万281人の大歓声が沸く中、大谷には、はっきりと声が聞こえた。5―5の9回1死。打席に入る直前だった。バックネット裏のドジャースファンが叫んだ。

 「ボブルヘッドデーなんだからホームラン打てよ!」

 気合が入らないわけがない。エンゼルス時代の同僚、ブレーブスの守護神右腕・イグレシアスの初球、外角チェンジアップを振り抜いた。打球角度31度で舞い上がった打球は、中堅左横へのネットに着弾。今季初めて自身のボブルヘッドが配布された一戦で、ファンの声にも応える一発に「そういう日をつくってもらい、その日に打てるのは選手にとって特別なこと。いい夜だった」。ウオーターシャワーを浴びた表情には高揚感がにじんだ。

 サヨナラ本塁打は昨年8月23日のレイズ戦で「40本塁打、40盗塁」を達成した記念のアーチ以来、自身2度目。本塁で待ち構えたベッツやロハスから促され、互いに眼前の右手を左から右に通過させ、自身が出演するCM「コスメデコルテ」をモチーフにしたとみられる決めポーズで喜びを分かち合った。

 ド軍移籍後のボブルヘッド配布日は3度目。本塁打は、愛犬デコピンが始球式に登場した昨年8月28日のオリオールズ戦で先頭打者アーチの42号と2盗塁で「42―42」を達成して以来、2本目だ。デーブ・ロバーツ監督は「また何か特別なことをやってくれる気がした。ストライクゾーンで勝負できている時の彼は誰にも負けない」と目を細めた。

 2打席目の右飛の打球速度はこの試合の全打球で最速の110・3マイル(約177・5キロ)。3打席目に右前打、4打席目に左前打と徐々にタイミングは合い始めていた。今季初の3安打に、開幕8試合連続得点。「今はまだ何(どの球種)を打ったかは分かっていない。そのぐらい自然に反応できている」。集中力の高さが、劇的なドラマを生み出した。

 大谷は言った。「これだけ多くのファンの人に集まってもらって、素晴らしいゲームを見てもらって、選手冥利(みょうり)に尽きる」。昨年のMVPを記念した「ボブルヘッドデー」での大仕事。大谷がけん引する王者の進撃はまだまだ続く。(柳原 直之)

 《最多記録は13》ドジャースが開幕8連勝。1933年のヤンキースが記録した前年のワールドチャンピオンの開幕連勝記録(7)を更新した。また、ド軍と同じナ・リーグ西地区のパドレスも開幕7連勝。同地区の2チームが開幕7連勝以上を記録するのは史上初となった。大リーグの開幕からの連勝記録は2023年レイズ、87年ブルワーズ、82年ブレーブスの13。

 《銀バット特別版に長蛇の列》「大谷翔平MVPボブルヘッド」は、シルバースラッガー賞を祝して銀バットの特別版として数量限定で配布され、レアグッズを手に入れたファンは歓喜していた。来場者全員に配布されたが、試合開始5時間前から、ファンが殺到。約100メートル、約150人の長蛇の列ができるなど大盛況だった。次回は5月15日(日本時間16日)のアスレチックス戦の「大谷翔平50―50ボブルヘッド」で、今季はこの日を含めて計4度予定されている。

 《デコピンコラボ以来2発目》大谷が自身の「ボブルヘッド(首振り人形)」が配布された試合で本塁打を打つのは2本目だ。前回は昨年8月28日オリオールズ戦。愛犬デコピンとコラボした人形が配られ、試合前にはデコピンが始球式。大谷は初回に先頭打者本塁打を放った。エンゼルス1年目に初めて配布された18年7月12日マリナーズ戦は欠場。2安打以上を放つのは4度目でこの日の3安打が最多。通算37打数12安打の打率.324。

 《過去にも“伝説”》大リーグのプロモーションとして「ボブルヘッドデー」が始まったのは1999年。自身のボブルヘッドデーにサヨナラ本塁打をマークしたのは、通算612本塁打を記録したインディアンス(現ガーディアンズ)のジム・トーミが01年4月21日のタイガース戦で延長11回に逆転2ランを放った例がある。投手ではサイ・ヤング賞2度を誇るヤンキースのコーリー・クルバーが自身の首振り人形配布日だった21年5月19日のレンジャーズ戦で無安打無得点試合を達成したのが有名だ。

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