MLBの三振率22.5%のシーズンに、4.3%しか三振しないアラエス 2ストライク後でも打率.279

[ 2024年9月11日 08:30 ]

パドレスのアラエス(AP)
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 大リーグ公式サイトが10日、三振しない打者、パドレスのルイス・アラエス(27)について報じている。

 「誰も三振が好きじゃないけど、特に、僕は嫌いだよ」とアラエス。8月10日のマーリンズ戦以来、約1か月三振していない。7月4日以降だと3三振だ。今季全体だと26三振である。アラエスは現在115打席連続で三振なし。10日(日本時間11日)はマリナーズのジョージ・カービーと対戦する。今季の奪三振数は162個だ(ア・リーグ10位)。

 次にアラエスが目指す単一シーズンの記録は、2004年シーズンのフアン・ピエールの147打席。パドレスの記録は偉大なトニー・グウィンが保持しており、1995年に170打席三振しなかった。球団数が拡大した1961年以降では、三振なしの打席が最も長かった選手は1976年フィリーズのデーブ・キャッシュで223打席。この年、727打席に立って13回しか三振しなかった。当時はMLB全体で三振が少なかった。1976年のMLBの三振率は12.7%。今季は22.5%だ。

 今のアラエスは2ストライクのカウントでもうまく打つ打者だ。今季2ストライクでの打率は.279。メジャーリーグの平均.168よりも100ポイント以上高い。だから、アラエスは三振を避けるために早いカウントから打っているわけではない。300打席以上に立った259人の打者の中で、初球を振った確率は19%で14位だ。「僕はいつも初球を見逃すよ。なぜなら自分を信じているから。2ストライクでも関係ない。相手投手の投げる球をたくさん見たいんだ」と説明している。

 現在、アラエスは打率.315でナ・リーグの首位打者。この3年で3つ目のチームで、3度目の首位打者に前進している。パドレスのマイク・シルト監督は「アラエスは素晴らしい武器だ。私たちはあまり三振しないが、彼がそのトーンを設定してくれている。素晴らしい才能を持っている」と称えている。アラエスの三振率は今季MLBで最も低い4.3%だが、パドレスはチーム全体でも最も低い三振率(17.3%)を誇っている。

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