巨人・坂本勇人「何があるか分からないというイニング」経験も「やることは変わらない」第3戦へ

[ 2024年9月11日 22:10 ]

セ・リーグ   巨人9―2広島 ( 2024年9月11日    マツダ )

<広・巨>9回、坂本は安打を放つ(撮影・西川祐介)
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 巨人の坂本勇人内野手(35)が11日の広島戦(マツダ)で「2番・三塁」に入り、2試合連続で先発出場。2試合連続マルチ安打をマークし、2点を追う9回にはチャンスを拡大する安打で一挙9得点の大逆転劇を演出した。

 巨人打線は相手先発右腕・アドゥワ、2番手左腕・ハーンに8回まで散発3安打に封じられ二塁すら踏めずにいたが、0―2で迎えた9回にとんでもない逆転劇が待っていた。

 この回から登板した相手守護神・栗林に対し、先頭の代打・中山がストレートの四球で出塁。続く丸も連続四球を選んで無死一、二塁とチャンスを広げた。

 ここで坂本が左前打を放ち、無死満塁とさらにチャンス拡大。吉川の押し出し死球で1点返すと、岡本和が左前適時打を放って2―2の同点とした。

 さらにモンテスがストレートの四球で押し出しとなり、ついに3―2と逆転。ここで広島のマウンドは4番手左腕・森浦に代わったが、門脇、浅野が連続適時打して5―2とし、1死後、この回先頭で代打に出ていた中山の代打・長野の2点適時打で7―2と大量リードを奪った。

 2死後、広島は5番手右腕・大道をマウンドに送り出したが、この回、坂本の代走に出ていた増田大が中越えに適時三塁打を放ってさらに2点追加して9―2。終わってみれば、8回まで二塁すら踏めなかったのが嘘のように打者13人で6安打4四死球9得点の大逆転劇だった。

 9回の攻撃について「ね。何があるか分からない、というイニングだったと思います」と振り返った坂本。阿部慎之助監督(45)は「“もう何もないから、どんな結果でもいいから好きに打ってこい”と言った」と信頼して送り出したが、35歳のベテランは「ね、結果は気にしなくていいから思い切っていけって言われたんで、思い切っていきましたね」とし、第3戦に向けては「いやもう、変わらないです。一戦一戦大事なんで。勝とうが負けようが、やることは変わらないと思います」と話していた。

 坂本は3カ月ぶりに2番へ入った前日10日のカード初戦で相手先発右腕・森下から初回に先制&決勝の6号ソロを放つなど、2安打をマーク。この日は初回にアドゥワから左前打しており、2試合連続のマルチ安打となっている。

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