【甲子園】今朝丸とエース背番を争った報徳学園の間木「またどこかで敵として…」

第106回全国高校野球選手権大会第5日・1回戦   報徳学園1―3大社 （ 2024年8月11日    甲子園 ）

＜報徳学園・大社＞7回、報徳学園・今朝丸（右）に代わり、登板する間木（撮影・井垣　忠夫）
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　【君に金メダル】4回からブルペンで準備していた報徳学園・間木歩の出番は7回にやってきた。今朝丸が4連打で3点差に広げられ、なおも2死一、二塁の場面。4球で空振り三振を奪い、ピンチを断った。裏の攻撃で好機に打順が回って代打と交代。今朝丸との二枚看板で2年連続の春準Vに導いた前主将の最後の夏は、4球で終わった。

　「4球しか投げられなかったけれど最後まで報徳らしい野球ができました」。自身のことより「逆転の報徳」を3万8000人の観衆に予感させた9回裏の攻撃に胸を張った。

　主将を福留希空（のあ）、背番号「1」を今朝丸に譲って「10」で戻った甲子園。兵庫大会は13回1/3で4失点と不本意な結果だったこともあり、「一番は初心に戻って」登板に備えた。

　「ここまで来られたのも今朝丸のおかげ。“ありがとう、またどこかで敵として投げ合いたい”と伝えました」。プロ志望の今朝丸に対し、自身は大学進学を経て4年後のプロ入りを目指す。強豪の「1」を争ったライバル物語には続きがある。　（筒崎　嘉一）

　◇間木　歩（まき・あゆむ）2006年（平18）7月26日生まれ、兵庫県伊丹市出身の18歳。小1から桜台ハンターズで野球を始めて遊撃手。中学ではヤングリーグの兵庫伊丹でプレー。報徳学園では1年秋から背番号20でベンチ入りし、2年秋から3年春まで背番号1。50メートル走6秒3、遠投100メートル。1メートル80、81キロ。右投げ右打ち。