【甲子園】「朝夕2部制」 初日に見えた課題 開会式のため起床から取材対応終了まで約17時間

[ 2024年8月10日 05:00 ]

<岐阜城北・智弁学園>勝利し、校歌を歌う智弁学園ナイン。時計は午後9時40分近くに…(撮影・須田 麻祐子)
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 今大会から導入された「朝夕2部制」は予定の3日間が終了した。初日の7日は第1試合終了から閉門まで34分と短時間で完了。大会本部は「スムーズにできた」と言及した。同日は熱中症疑いの救護室の利用者が13人と昨年よりも減少した。

 ナイターの第3試合を戦った智弁学園(奈良)の小坂将商監督は「日中なら下半身に疲労がきて、もっと(ミスが)多かった」と利点を語ったが、課題もある。定刻通り午後6時30分開始で、史上2番目に遅い同9時36分に終了。取材対応を終えた選手たちは同10時過ぎに甲子園を後にした。午前8時開始の開会式に参加するため、2校の選手らは午前5時ごろ起床。仮眠時間があったとはいえ、起床から取材対応終了まで約17時間だ。2日目以降の2部制であれば起床時間を遅らせることで対応できるが、開会式がある初日の2部制は第3試合を戦うチームの負担が大きい。

 賛否はある。それでも昨夏導入の「クーリングタイム」に続く対策は、選手宣誓にもあった「100年後も甲子園が聖地であり続ける」ことにつながる。(アマチュア野球担当キャップ・柳内 遼平)

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