【甲子園】滋賀学園が開幕戦制し夏初勝利!「夢が1つ叶えられた」と指揮官 有田工は7失策響き涙

[ 2024年8月7日 12:34 ]

第106回全国高校野球選手権 第1日   滋賀学園10-6有田工 ( 2024年8月7日    甲子園 )

<有田工・滋賀学園>初戦を突破し、校歌を斉唱する滋賀学園ナイン(撮影・中辻 颯太)
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 第106回全国高校野球選手権大会が7日、甲子園球場で開幕した。開幕試合となった第1試合は滋賀学園が有田工(佐賀)を下し、夏初勝利を挙げた。

 先制したのは滋賀学園だった。初回、先頭・多胡大将(3年)の四球を足がかりに1死一、三塁の好機をつくると、4番・岡田幸大(3年)の中越え適時二塁打で2点を先制。暴投の間にも1点を加え、3点を奪った。

 1-3の4回、有田工に5安打を集中され3点を失って逆転を許したが、直後の5回表、5番・仲田隆玖(3年)の左前適時打ですぐさま同点に追いつき、4-4で試合は終盤に入った。

 8回、先頭・東坂愛琉(3年)が中前打で出塁すると、送りバントに敵失を絡め無死満塁の好機をつくり、9番・杉本晴基(3年)の中前適時打で勝ち越しに成功。2番・国仲優星(3年)にも中前適時打が飛び出し、この回、一挙4点を奪った。9回にも東坂の適時打などで2点を加えてリードを広げた。

 投げては4回途中から後を継いだ左腕・高橋侠聖(3年)が粘投。8回に2死満塁のピンチを背負ったが、後続を断ち無失点。リードを守り切って勝利をつかんだ。

 滋賀学園はセンバツでの勝利はあるものの夏は初出場した2009年、智弁和歌山に敗れ初戦敗退。これが、夏初勝利となった。また、滋賀県勢は開幕戦3戦3勝となった。

 山口達也監督は夏初勝利に「選手たちがしっかりやってくれましたし、今までのOBが叶えたかった夢が1つ叶えられたということで非常にうれしく思います」と感無量の様子だった。

 一方、有田工は打線の集中力で一度は試合をひっくり返し、6点を追う9回も2番・川尻泰翔(2年)の適時打などで食らいついたが、佐賀大会5試合で計3失策だった守備陣がまさかの7失策。ミスが響いて及ばなかった。古川侑利(現ソフトバンク)を擁した2013年は開幕戦に勝利。佐賀県勢としても1994年佐賀商、2007年佐賀北が開幕戦に勝利して全国制覇まで駆け上がるなど吉兆データが並んでいたが、無念の敗退となり、選手たちの目からは涙がこぼれた。

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