【甲子園】智弁和歌山・辻旭陽主将が選手宣誓で「甲子園が聖地であり続けること」願う

[ 2024年8月7日 09:08 ]

<第106回全国高校野球選手権 第1日>選手宣誓する智弁和歌山・辻(撮影・大城 有生希)
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 第106回全国高校野球選手権大会(17日間)が7日、甲子園で開幕し、開会式では智弁和歌山(和歌山)の辻旭陽(あさひ)主将(3年)が選手宣誓を行った。

 今夏の大会から暑さ対策のため午前、午後の部に分けて試合を行う2部制が導入され、7イニング制の導入も検討されている甲子園大会。また、暑さ対策のためにドーム球場での開催を提案する世論もある中、宣誓では「僕たちには夢があります。この先の100年も、ここ甲子園球場が聖地であり続けること」と甲子園開催を持続する願いが込められた。

 選手宣誓後は「自分の伝えたいことをしっかり皆に届けられたかなと思います。本番に強く、というその思いで昨日のリハーサルからしっかり練習して今日こそはしっかり成功させようとやりました。すごく緊張しました」とはにかんだ。

 そして、宣誓に込めた思いについて「本当に偉大な先輩方がここでたくさんプレーをしてきて、またこの先100年も同じように自分たちが皆から憧れられるようなプレーをここ甲子園で続けていけたらいいなと思いました」と改めて語った。

 【選手宣誓全文】 宣誓、僕たちには夢があります。ここ、甲子園で日本一になることです。100年前、この地に甲子園球場が誕生し、それ以来、全国の球児がここでプレーすることを夢見てきました。多くの偉大なプレーヤーたちもその思いは同じでした。青春の全てを懸けてユニホームを真っ黒にしながら、ひたむきに白球を追いかける先輩たちの姿は見る人たちを感動させ、いつしかここ甲子園は聖地と呼ばれるようになりました。あれからちょうど100年たった今、僕たちはここに立っています。僕たちには夢があります。この先の100年も、ここ甲子園が聖地であり続けること。そして、僕たち球児の憧れの地であり続けることです。努力したとしても報われるとは限らない。しかし、努力しなければ報われることはない。この言葉に励まされ、僕はここに立つことができました。そして、これからもこの言葉を胸に最後まで戦い抜いていきます。この聖地で思う存分プレーできることに感謝を忘れず、僕たちのプレーが多くの人々に希望と勇気と感動を与えられることを願って、全力でプレーすることを誓います。 令和6年8月7日、選手代表、智弁学園和歌山高等学校野球部主将、辻旭陽

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