大谷翔平 188キロ右翼線二塁打は自身4番目の打球速度 フィリーズから一発放ち29球団制覇弾

[ 2024年8月6日 15:37 ]

ナ・リーグ   ドジャース5―3フィリーズ ( 2024年8月5日    ロサンゼルス )

5回に右翼線二塁打を放ち、ポーズを決めるドジャース・大谷(撮影・西尾 大助)
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 ドジャースの大谷翔平投手(30)が5日(日本時間6日)、本拠でのフィリーズ戦に「1番・DH」で先発出場。第3打席で右翼線二塁打を放つと、第4打席に3戦ぶりの一発とする今季34号を放った。これで2戦ぶりのマルチ安打をマークし、打率は.309まで上昇。大谷が2安打2打点の活躍を見せ、ナ・リーグ東地区首位のフィリーズとのポストシーズン前哨戦で先勝した。

 試合後、大谷は中継局のインタビューに対し「終盤なので1点でも多く取った方がもちろんいい。そういう意味では凄くいいホームランになった」と満足げに話した。史上6人目の40本塁打、40盗塁も視野に入るが「ホームランはもちろんいいところで打てればいいですし、盗塁に関しては高い確率でいけると思った時にいければ勝利に貢献できる確率が高くなるのでそこに集中してやりたい」と話した。

 フィリーズ相手に先勝したことには「この間敵地で(3連敗で)負けていますし、そういう意味ではシリーズの最初を取れたのももちろんそうですし、フレディが帰ってきた1試合目で勝てたのもチームとして凄く大きいんじゃないかと思います」と話した。また、フリーマンが第1打席でファンからスタンディングオベーションを受けたことについては「みんなが応援していたと思うし、これからリハビリもあると思う。みんなが応援しているよというああいう歓声は素晴らしい。見ている方も素晴らしいと思う瞬間だった」と話した。

 8回先頭で迎えた第4打席で大谷が豪快な一発を放った。左腕バンクスの1ボールからの2球目のチェンジアップを強振。打球は37度で高々と左中間方向へ打ち上がったが、打球速度107.4マイル(約172.8キロ)の打球は384フィート(約117.0メートル)の左翼席最前列で弾んだ。エンゼルス時代の同僚である中堅マーシュがフェンス際でジャンプしたが、ギリギリで届かなかった。左中間席で弾んだ打球がグラウンドに戻ってきたため、大谷は一塁ベースを回ったところで一度ベースを踏みに戻る珍事もあった。

 第1打席で三邪飛に倒れた大谷の第2打席は1―2の3回無死一、三塁の好機。右腕ノラの初球の速球を捉えて右翼へ高々と打ち上げると、惜しくも打球は右翼フェンス手前で失速したが、犠飛には十分な当たりで同点とした。さらに2番T・ヘルナンデスが左翼へ勝ち越しの2ランを放ち、この回一挙4点を奪って2点ビハインドを勝ち越した。さらにフリーマンにも復帰後初安打となる右前打が飛び出し、一気に勢いづいた。

 4―2で迎えた1死走者なしでの第3打席。3ボールから右腕ノラの4球目の速球を狙い打つと、打球は117.1マイル(約188.4キロ)の痛烈な打球で右翼線に弾む二塁打となった。さらに2死後のフリーマンの打席で今季32個目の盗塁となる三盗を決めた。これで年間45盗塁ペースとなった。しかし、フリーマンは二ゴロに倒れて追加点は奪えなかった。

 大リーグ公式サイトのサラ・ラングス記者によると、2015年のスタットキャスト導入後、大谷がこの日放った二塁打の打球速度117.1マイル(約188.4キロ)は、自身4番目の打球速度だったと公式Xに投稿した。1位は2024年4月27日のブルージェイズ戦の右前打で119.2マイル(約191.8キロ)で、2位は2024年7月27日のアストロズ戦の本塁打と、2024年4月23日のナショナルズ戦の本塁打の118.7キロ(約191.0キロ)の2本だった。

 また、フィリーズ戦は初本塁打でこれで29球団目の一発。メジャー30球団完全制覇へ、残りは今月16日(同17日)から3連戦を控えるカージナルスのみとなった。

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