阪神・村上 “セ界制覇星”「長風呂断ち」の成果出てやっとベイ斬り!!「これからも勝てるように」

[ 2024年8月3日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神4―2DeNA ( 2024年8月2日    横浜 )

<D・神>7回、佐野(左)を空振り三振に抑えた村上(撮影・須田 麻祐子)
Photo By スポニチ

 阪神・村上の粘投が待望の勝利を呼び込んだ。7回1/3を6安打2失点。8回に1点を失ったところで降板したが、先発としての役割を果たした。

 「(2回の)四死球がもったいなかったので、テンポ良くというのを意識して修正できた。野手の皆さんが逆転してくれて助けられた」

 初のベイ斬りを果たした。昨季MVPを獲得した4年目右腕だが、実はDeNA戦では白星を挙げたことがなかった。2回にまさかの3四死球から犠飛で1点を失い、崩れかけたが、捕手・坂本から「粘っていればチームが打って返してくれる」と言葉で励まされ、3回以降は直球、カットボール、フォークを低めへと集めた。すると、打線が0―1の6回に4点を奪って逆転。女房役自らの適時打もあって、“セ界制覇”をクリアした。

 「DeNAに初めて勝てたので。これからも勝てるようにやりたい」

 厳しい夏場でも粘投できる要因のひとつに「長風呂断ち」がある。「もともと湯船につかるのが好き」と語る右腕。昨年の夏場は、疲労回復の意味も込め、入浴時は湯船に30分以上はつかっていた。気持ちはリフレッシュできたが、体の疲れがいまいち取れていない感覚に陥った。「反省して、今年は短め。体調に応じて時間を決めている」。生活面から見直すと、登板翌日も体の軽さを覚えるようになった。

 これで曜日別最低勝率の金曜日に自身2連勝。自身5勝目(7敗)を挙げ、後半戦の目標に掲げていた借金返済まであと「2」とした。「ここから借金をなくせるようにやるだけ」。昨季ブレークした26歳が、らしさを取り戻してきた。(松本 航亮)

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

野球の2024年8月3日のニュース