阪神・大山 異例の複数年契約を辞退し決意の単年契約 来季にも国内FA権取得「もう一回考えたい」

[ 2023年12月11日 05:15 ]

契約更改を終え、会見する阪神・大山(撮影・岸 良祐)
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 阪神・大山悠輔内野手(28)は1億5000万円増の2億8000万円で契約を更改した。順調にいけば来季中に国内フリーエージェント(FA)権の取得条件を満たす見通しで、球団から打診された複数年契約を辞退して単年契約を選択した。

 「いい評価をしてもらった。チームが勝つことが一番なので、そこを第一に、自分のやるべきことを、もう一回考えたい。自分の中で整理して、また来年に向けて準備したい」

 7年目の今季はレギュラーシーズン143試合、CSファイナルS3試合、日本シリーズ7試合の全153試合に「4番・一塁」で先発し、最高出塁率の初タイトルを獲得してベストナインとゴールデングラブ賞を受賞。大黒柱としての貢献度の高さは、9日の近本と同額の大幅増に表れた。

 阪神が国内FA権の取得前に複数年契約を提示することは極めて異例。「黄金期」の継続には不可欠な存在という判断からだろう。大山も示された“誠意”に最大限の感謝を示した。「球団の方からは本当にいいお話をいただいた」とこうべを垂れながら、選んだのは「単年契約」。FA権利の未取得の事実も鑑みての決断だ。

 「(話はFA権を)取ってからだと思うし、まずは連覇というところ、来年どうやって戦うか、というところを一番に考えている」

 球団にとっては「主砲の流出阻止」という懸案解消を来オフに持ち越した形だ。大山の頭には「連覇」しかない。「決意の単年」で野球人生の分岐点になり得る24年へと向かう。(八木 勇磨)

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