【江川氏×松坂氏対談】大谷翔平のスイーパー 怪物2人が「気になる」と話したポイントは?

[ 2023年8月4日 22:11 ]

松坂大輔氏
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 「平成の怪物」松坂大輔氏(42)が4日、自身の公式YouTubeチャンネルを更新。「昭和の怪物」江川卓氏(68)を招いての対談で、エンゼルスの大谷翔平投手(29)の武器の一つとなっている「スイーパー」(曲がりの大きなスライダー)について語る部分があった。

 まず、大谷投手の投手としての今季の印象について、江川氏は「すごくメジャー風だと思います。100球という投球数の中で自分の得意なボールを集中して投げるという投げ方。日本のように配球で投げていく投げ方ではないというふうに映ってますね」と語った。「バッターに近いところのストライクというのは向こうのアンパイアはとらない。バッターのわりと遠いところ、そういうところのボールを非常に多くして、沈んだり、曲がったりということを多投して投げる。我々の考える投球とは違う感じがする」とした。

 松坂氏は「今年に関しては、スイーパーがずっと注目されていますけど、そのボールに対して信頼しきっている。もうちょっとスプリットとか使ってもいいんじゃないかと思ったりもするんですけど、相変わらずスイーパーの割合は高い」と語った。

 江川氏が「僕の感覚だと、スイーパーを多くすると肘が下がると思うんですよ。ピッチャーは肘を下げるより上げた方がいいんですよね」と話すと、松坂氏も「僕は肘が下がらないように意識してました。やっぱり曲げたい意識が強くなると肘が下がってしまうので」と同調した。その上で「(自分の時は)肘に対する負担とかも考えられたんですけど、でもスイーパー自体が僕たちが投げていた時のスライダーとは全然違いますね。明らかに曲げに言っているというか、僕は肘が下がらないように縦に切るイメージだったが、今は(ボールの)下からスライド回転をかけているというんですかね」と話した。

 江川氏は松坂氏の話を聞いた上で「よく大谷さんは爪が割れたりするけど、下から持っていこうとすると、縫い目にあてないといかない。爪が引っかかる可能性がある?スイーパーで爪のところに当たっているのかな」と疑問を投げかけた。松坂氏も江川氏の話をうなずきながら「爪がかかるとスピン量も増えるというか、強くなる感じがする。大谷投手が実際、爪の長さをどうしているか気になりますね」と話していた。

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