夏男だ阪神・岩崎サマー 防御率0点台も見えた 淡々と完璧3人斬り12戦連続零封で18S

[ 2023年8月4日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神5―2中日 ( 2023年8月3日    バンテリンD )

<中・神>来日初勝利のビーズリー(左)を祝福する岩崎(撮影・大森 寛明)
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 阪神・岩崎が凄みを増してきた。3点リードの9回、先頭の川越をスライダーで二ゴロ、福永はチェンジアップで見逃し三振。ラストは、前の打席で二塁打を放っていた高橋周を、145キロ直球で3球三振に仕留めた。中日打線に抵抗すら許さず、18セーブ目を挙げた。

 「良かったですね。一試合一試合、頑張ります」

 来日初勝利を挙げたビーズリーを称える言葉も、いつものように淡々としていた。与えられた仕事を全うする職人気質。12試合連続無失点へ伸ばし、防御率1・00まで良化し、0点台の域に手をかけた。

 気温の上昇と歩調を合わせるようにして、夏場に入ってから成績も上昇している。7、8月の11試合に投げて、1人も走者を出さなかったのは、これで6試合目。3試合連続で達成中だ。三振も、驚異的なペースで記録している。この3試合は打者9人から7つも奪ってみせた。

 開幕守護神の湯浅が2軍戦で負った左脇腹の筋挫傷により、今季中の復帰が絶望的な状況になった。それが明らかになってから初めての登板で、盤石な姿を見せた。湯浅不在の間にチームを支えてきたように、この先も最後の砦(とりで)であり続ける。(倉世古 洋平)

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