阪神新助っ投ビーズリー来日初ブルペン 最速147キロ剛球披露もニヤリ「これから徐々に上がる」

[ 2023年2月3日 05:15 ]

阪神・ビーズリーの連続合成写真
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 ベールを脱いだ。阪神の新外国人投手ビーズリーが、初めてブルペン入り。1メートル91、109キロの堂々たる体格をフル活用したダイナミックな投球を披露した。

 「全体的に良かったですし、ボールの感覚、体の感覚、マウンドの感覚、全てにおいて自分が思っていたよりも良かった」

 セットアッパー候補として期待される最速155キロの剛腕が、思わず「ウッ!」と気合がうなり声として漏れるほどの“熱投”を展開した。特に目を引いたのは、この日の投球の大半を費やした球威抜群の直球。そこにフォーク、スライダーの変化球を交えながら29球を投じた。キャンプ2日目というこの時期に早くも最速147キロを計測した直球については、「これから徐々に上がってくる」とニヤリ。この日の投球でも他球団「007」に警報を発令させたわけだが、まだ序の口。本領発揮はこれからだ。

 異国での環境にもスムーズに順応できそうだ。特にボールについては「すごく感覚がいい。アメリカのボールよりもすごくいい。握ってきたボールの中で日本のボールが一番」と話したほどだ。「指のかかり」具合や「曲がり幅」の感触は極めて良好。ということは…直球、変化球ともに米国時代以上の切れをまとわせることになる未来予想図が描ける。

 「コミュニケーションを取ることで仲良くなれますし、いい関係を築けているので、いっぱい話をしました」

 対話重視の男でもある。ブルペン投球後には捕手・坂本や安藤投手コーチ、映像チェックのアナリストらと約7分間、自ら積極的に歩み寄って意見を交換した。これもビーズリーの持ち味の一つだ。「相手に私が最高であるというところを見せたいですし、そう思ってもらいたいので日本人にかかわらず、いろんな人に良くするように心がけたい」。相手に嫌われるのは、マウンド上だけにする。(石崎 祥平)

 ▽阪神主な外国人投手のキャンプ初ブルペン

 ★03年ウィリアムス 2月2日、左サイドからの直球と鋭いスライダーなど33球を披露。

 ★08年アッチソン 2月3日、カーブなど交え50球。絶妙な低めの制球力に岡田監督も「日本向き」。

 ★10年メッセンジャー 2月2日、角度ある直球など40球。「3球でもOK」と準備の早さもアピール。

 ★14年呉昇桓 2月7日、150キロ「石直球」中心の61球。無表情ピッチに他球団007は困惑。

 ★16年ドリス 2月1日、セットポジションで32球。鋭く落ちる決め球「お化けフォーク」が高評価。

 ★19年ジョンソン 2月2日、カーブ、カットボールを織り交ぜ34球。直球との緩急は中継ぎで活躍したアッチソンをほうふつ。

 ★20年ガンケル 2月2日、持ち味は制球力。44球の試投を見守った矢野監督は「(初日で)仕上がり過ぎ」と絶賛。(場所はすべて宜野座)

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2023年2月3日のニュース