阪神・湯浅 リリーフなのに異例の100球 シーズン終盤の疲労に備え「バランス良く投げられるかが大事」

[ 2023年2月3日 05:15 ]

ネックレスを振り乱して力投する阪神・湯浅(撮影・北條 貴史)
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 阪神・湯浅がブルペン入りし、救援投手としては異例となる100球を投げ込んだ。球数を重ねるにつれて、「真っすぐ」「フォーク」と捕手に伝える声が大きくなったのは、集中していた証拠か。手応えのある球には笑みを浮かべた。キリのいい数字で終え「第1クールは2日しかないので、しっかり追い込むという意味で今日は投げようと決めていた」と涼しげな表情で語った。

 大台に達した球数について「去年も普通にありました」と意に介さないものの、1軍入りができるかどうか不透明だった昨年と現在とでは、あまりに置かれている状況が違う。昨年、最優秀中継ぎ投手タイトルを獲得。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表にも選ばれ、いわば虎ブルペンのエース格だ。その立場で、試合でも投げない数を投げたのは、一つの狙いがあった。

 「シーズン終盤に疲れてくる中で、どれだけバランス良く、いい時の感覚で投げられるかが大事だと思う。100球を投げて、疲れてきて、どれだけ感覚良く投げられるか」

 シーズン終盤の体の重さと、投げ込んだ時の疲労感が似ているという過去の体験を元にして、先発調整のような球数を投げた。岡田監督の守護神構想に応えるために。そのポジションを1シーズン守り抜くために。意識高く、プロ5年目のキャンプを過ごしている。(倉世古 洋平)

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2023年2月3日のニュース