星野伸之さん 現役当時、1軍を駆け巡った噂 2軍に「内野安打の多い子がいる」

[ 2023年2月3日 19:31 ]

星野伸之氏
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 オリックスの元エースで、野球解説者の星野伸之さん(57)が2日深夜放送のテレビ東京「サンドナイツがプロ野球選手だけの居酒屋はじめました」(木曜深夜1・00)にゲスト出演。後輩にあたる天才打者、イチローさん(49)についても語った。

 聞き手であるお笑いコンビ「サンドウィッチマン」と「ナイツ」の4人からオリックスでチームメートだったレジェンドについて星野さんら1軍選手たちが最初に耳にした当時を聞かれると、「(イチローが)1軍上がる前にとりあえず“内野安打の多い子がいる”っていうのは聞いたんですよ。いい噂は聞いてて」と告白。噂を聞いた1軍選手たちは「そんなに足、速いんだ」「将来の首位打者(候補)なんだね」「だろうね」などと会話したという。だが、将来の首位打者候補どころか「まさかあんなとんでもないバッターだとは…」。想像をはるかに超える天才で努力の人、イチローの“出現前”を回想した。

 登録名を本名の「鈴木一朗」から「イチロー」にした1994年、プロ野球史上初となるシーズン200安打(最終的に210安打)をマークし、「最多安打」のタイトル創設のきっかけとなった若き日のイチロー。いきなり“キラ星”のごとく現れ、一気に頂点へと駆け上がっていった当時について聞かれた星野さんは「打つゾーンが広いですよね。普通は打ち損じとか空振りとかして打率悪くするじゃないですか。だいたいヒットにしますもんね。あれは凄いなと思いますね」と率直にコメントした。ストイックなイメージがあることには「キャンプでも一番遅く帰ってきましたね」と野手陣より早めに練習が終わる投手陣が午後7時ごろから夕食を取っていると、同8時ごろにイチローがようやく選手宿舎に戻ってくる…という“練習の虫”エピソードを披露する場面もあった。

 「イチローが一人いるおかげでやっぱりお客さんも入るし。(存在感が)ちょっと飛びぬけてましたもんね」と星野さん。「(打率)4割を求められてるみたいな。可哀想でしたけどね。一回、4割をずーっと続けてて。で、3割8分台…3割8分9厘になった瞬間にお客さんが来なくなった時があったんですよ。あれもキツいなーと思って…」と後輩の置かれた立場を思いやっていた。

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