侍ジャパン・栗山監督 WBC14年ぶり世界一奪還へ秘策!米国ラウンドから千賀&ダルビッシュ招集も

[ 2022年11月22日 05:00 ]

ダルビッシュ(左)と千賀
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 侍ジャパン・栗山英樹監督(61)が21日、来年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)への秘策を披露した。米国ラウンドから投手を入れ替えられる制度を利用し、強力援軍を呼ぶ可能性があるというもの。09年以来14年ぶりの世界一奪還を必ず達成するため、途中離脱する選手にすれば非情な手段も選んでいく。

 エンゼルス・大谷が17日にWBC参戦を表明した。チームに太い屋台骨が入り、栗山監督は3月の大舞台に向かうメンバーについて「ここから年内ぐらいにはほぼ、形をつくりたい」とした。その一方、こうも言った。

 「最後の最後まで粘りきって、“うん”と言ってほしい選手もいる。粘っていく」

 頭の中で、大会の幕開けとは違う、少し先をイメージしていた。「米国ラウンドで選手を入れ替える可能性があるから。ルールはまだはっきりとは分からないけど」。前回17年大会では、ラウンドごとに投手2人を入れ替えられる制度が採用された。登録メンバーが30人となる今回も、継続導入される方向。そこで秘策がひらめく。

 「例えば…」と前置きして、ソフトバンクから海外FA権を行使した千賀の名前を挙げた。「千賀はメジャーに行けば、普通は(新天地に慣れる時間が必要なため)無理」。だが、日本に一時帰国する必要がない3月19日(日本時間20日)からの準決勝以降の米国開催だけならどうだろうか。パドレス・ダルビッシュらメジャー組を、仮に東京ラウンドから招集できないようなケースも同様だ。

 途中参戦する選手がいるなら、同時に外れる選手が出る。「東京ラウンドで体の調子が上がらなかったりすると、入れ替えをしなければならない。勝つために、俺はしたくないけど、それぐらいの厳しさは持っているつもり」と断言した。負傷による交代とは意味合いが違う、戦術的なメンバーの入れ替え。「(復調を)待って我慢することで勝ちから遠ざかるなら、それは選手に失礼なことになる。一番俺が苦しいけど、やりますよ」と非情となる決意を示した。

 全ては勝つため。野球の価値を高めるため。「試合に入っていく状況で一番いい選択を取れるかどうか」を時間の許す限り追い求める。(和田 裕司)

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