阪神・西純、敵は太りやすい体質だけ 安藤コーチ「自己管理をしっかりやれば問題ない」と期待大

[ 2022年11月22日 05:15 ]

ブルペンでの投球を終え、笑顔の西純(撮影・椎名 航)
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 阪神・西純は、力強い直球を投げ込み充実の秋季キャンプを締めくくった。岡田監督の意向だった「毎日ブルペン入り」を達成。来季、先発ローテーションを完走するべく、下準備が整った。

 「真っすぐは僕のピッチングの中ですごく大事になってくる。空振りをもっと取っていきたいと思っていたので、その練習を改めてできた。真っすぐだけを投げてつかむものもありましたし、ストレートが良くなった実感はある」

 この日、投球練習を行った投手の中で、大トリとしてブルペンに登場。全32球の最後の1球は帽子を飛ばすなど、躍動感があふれ出た。すでに直球限定だった第2クールの時点で、指揮官から「2桁は勝てる」と絶賛された。来季、2桁勝利&規定投球回到達のW達成をもくろむ右腕にとっては、実りの秋となったに違いない。

 「(キャンプ終盤になるにつれて)狙っている形で投げられるようになった。今日のブルペンでも全部の変化球を投げたんですけど、本当に狙い通り投げることができた」

 今キャンプでは主にフォーム改造に着手。左足の使い方を微調整し、再現性を高めるために個別練習も含め反復練習を繰り返した。加えて制球の精度を高めつつ、カットボールやチェンジアップの新球にも磨きをかけた。安藤投手コーチからは「今の状態がすごく良い。この状態をいかに崩さずにやれるか。この(オフの)2カ月(が勝負)。ちょっと太りやすい体質だったり、その辺の自己管理をしっかりやれば、ほぼ問題ない」と多大な期待を寄せられた。

 充実の秋を過ごせたからこそ、春へ向けた自戒の言葉にも力がこもる。「秋季キャンプが終わってからの2カ月が大事。秋季キャンプより、良いボールが投げられるようにしていきたい」。エースへの階段を着実に駆け上がっていく。(石崎 祥平)

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2022年11月22日のニュース