阪神・岡田監督 大山、中野ら主力5人に「先頭で走れ」指令! 秋季C追い込みへ“お前らが引っ張れ”

[ 2022年11月16日 05:15 ]

ウォーミングアップで先頭を走る(左から)大山、佐藤輝、中野、西純、伊藤将(撮影・大森 寛明)
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 第3クールは「静」に徹していた阪神・岡田監督が、第4クールは初日から動いた。練習前に外野で円陣を組ませ、全選手、コーチ、スタッフの前で訓示。大山、中野、佐藤輝、伊藤将、西純を名指しし、「ウオーミングアップで先頭で走れ」という異例の指令を出した。

 「いやいや、そんなもん、後ろ走っとっても、おまえ。大山とか5人な。最後1週間やから。アップからおまえらが先頭で引っ張っていけと言うたんや」

 指名された5人は今秋キャンプ参加メンバーの中で、今季の1軍出場が多かった主力組。これまでのアップのランニングは年齢が若い順から先に走る形だったが、実績のある選手たちに先頭を走らせることで、一層の自覚を促す狙いだ。

 「俺らでもベーラン(ベースランニング)でも、先頭で走ってたもんな。選手会長の時はな。もう(今キャンプ)最後の締めやからな、この1週間がな」

 今季までチームが採用していたキャプテン制については「眼中にない」と話していた指揮官。ただ、特定の誰かではなく、主力選手には“俺が引っ張る”という自覚がほしい。今回のメンバーは「引っ張っていくというか、何かそういうのが見えんもんなあ」と、総じておとなしく感じており、あえて自らの口でハッパをかけた。

 指名された一人の中野は「やらないといけない立場。ずっと1軍で出させていただいていろんな経験もしているので、そこを後輩に伝えていく立場としても、まだ来年3年目ですけど、大事になると思う」と自覚十分。来季が高卒4年目の西純も「“僕か”と思いました。びっくりしました。そういう気持ちも持ちつつやろうかなと」と気を引き締めた。基本的に「静」の新監督だけに、「動」に転じた時の効果は抜群。21日の打ち上げまで、その動向から目が離せない。(山添 晴治)

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2022年11月16日のニュース