中日、涌井加入でリーグ屈指の先発陣に 阿部の穴は戦力底上げと新戦力でカバー 

[ 2022年11月16日 05:00 ]

中日・阿部
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 楽天の涌井秀章投手(36)と中日の阿部寿樹内野手(32)の交換トレードが成立し、15日に両球団から発表された。

 中日は主力打者を放出し、通算154勝右腕を獲得した。ナゴヤ球場で取材に応じた加藤宏幸球団代表は楽天・涌井について「先発として十分にできる」と期待を寄せ、阿部については「若い選手を使っていくという方針の中での判断。苦渋の決断であったかと言われれば、そう」と説明した。

 今季は打線の不振が目立つ一方で先発陣もコロナ感染や不調で夏場に駒不足に陥った。涌井の加入により、来季は大野雄、柳、小笠原の3本柱と高橋宏、松葉に根尾、ドラフト1位の仲地(沖縄大)らも控えるリーグ屈指の布陣となる。

 阿部の抜ける穴は現有戦力の底上げと新戦力でカバーする。高橋周がFA権を行使せず残留。ドラフトでは内野手4人を指名し、新外国人も複数獲得する見込みだ。血の入れ替えで、最下位からの巻き返しを目指す。

 ▼中日・阿部 7年間、中日ドラゴンズでお世話になり、人間としても野球人としても成長させてもらいました。本当に感謝しかありません。応援していただいたファンの皆さまにも、とても感謝しています。東北楽天ゴールデンイーグルスでも頑張ります。

 ◇阿部 寿樹(あべ・としき)1989年(平元)12月3日生まれ、岩手県出身の32歳。一関一では甲子園出場なし。明大では野村(広)、島内(楽)と同期で4年時に明治神宮大会優勝。社会人のHondaを経て15年ドラフト5位で中日入り。4年目の19年に二塁手に定着し初の規定打席到達。20年はともにチーム2位の13本塁打、61打点。1メートル85、85キロ。右投げ右打ち。

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