宮崎梅田学園 激闘制し日本選手権代表決定戦進出 江藤が引っ張った!延長10回千金2点打

[ 2022年9月12日 06:00 ]

第47回社会人野球日本選手権九州地区予選第4日   宮崎梅田学園6―5大福ロジスティクス(延長10回タイブレーク) ( 2022年9月11日    宮崎市・アイビースタジアム )

<宮崎梅田学園・大福ロジスティクス>延長10回タイブレークで勝ち越し2点二塁打し、ガッツポーズで喜ぶ江藤
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 敗者復活の2回戦が行われ、宮崎梅田学園が大福ロジスティクスを延長10回タイブレークの末に6―5で下し、代表決定戦に進んだ。入社2年目の江藤雄樹(24)が10回の2点二塁打など4打点を挙げてけん引した。沖データコンピュータ教育学院―日本製鉄大分は7回表途中で降雨ノーゲームとなり12日に再試合を行い、同日予定の代表決定戦は13日に順延された。

 土壇場の9回に追いつかれ、試合は延長戦にもつれ込んだ。「投手陣が頑張っていたので絶対打ちたかった」と左打ちの江藤。延長10回タイブレーク。バントで送った1死二、三塁に内角直球を引っ張り、走者2人を迎え入れる右翼線への勝ち越し二塁打を決めた。

 入社2年目。江藤は梅田学園運営のドライビングスクール日ノ出校で教習指導員を務める。8、9月の繁忙期は朝8時50分から午後9時まで業務が続くがナインは終業後、自主練習に取り組む。「素振りもしたくないほど疲れているのに先輩たちの姿は素直に凄いなと思う」。逆境に負けず技術を磨く先輩の背中を追いかける。

 この夏、チームは都市対抗に3年ぶりの出場を果たしたが、江藤が守る三塁は補強選手の西部ガス・井手が入り自らは代打での出番しかなかった。高田昌宏監督は「よほど悔しかったんだと思う。今年は目の色が違った」と江藤の変化を見逃さなかった。その意欲を買って春先から3番に固定し英才教育を続けてきた。

 この日は1、5回に左犠飛。3、8回はシングル打。計3安打2犠飛で4打点を叩きだした。早鞆高では元ダイエーの大越基監督から「外野の間を抜ける安打よりポテンヒットが一番」と泥くさい粘りの打撃を教わった。地元開催の利を生かし4年ぶりの本大会を目指す梅田学園を江藤が引っ張る。(中島 泉)

 ◇江藤 雄樹(えとう・ゆうき)1998年(平10)8月13日生まれ、福岡県出身の24歳。福岡市の金武中では硬式福岡ブルースターズに所属。早鞆高校を経て、京都先端科学大でプレー。新人だった昨年は公式戦出場なし。右投げ左打ち。1メートル80、81キロ。

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