ヤクルト マジック11再々点灯!最短で18日に2年連続リーグV

[ 2022年9月12日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト1―0DeNA ( 2022年9月11日    横浜 )

<D・ヤ>勝利し村上らナインを出迎える高津監督(撮影・島崎忠彦)
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 ヤクルトは11日、2位のDeNAに1―0で勝利。優勝へのマジックナンバー「11」を再々点灯させた。7月2日に史上最速でマジック「53」を初点灯。そこから新型コロナウイルス集団感染に見舞われて停滞し、消滅と再点灯を経て、後半戦初戦の同29日に再び消滅していた。高津臣吾監督(53)のマネジメントで立て直し、再び軌道に乗った燕軍団は、最短で18日に2年連続のリーグ優勝が決まる。

 最後は村上がジャンプ一番、痛烈なライナーを好捕した。「シャー!」と叫んでグラブを叩く。45日ぶりの優勝マジック再々点灯。夕日の差す横浜スタジアムでナインを出迎えた高津監督は、ホッとした表情を浮かべた。

 「今日は小川の1―0のゲームだと、途中でもう腹をくくった。厳しい試合を取れた。明日も勝ちたいです」

 開幕投手を託した小川が2位・DeNAとの直接対決初戦に投打で躍動。7回無失点の好投と決勝打の活躍で、今季3度目のマジック点灯に導いた。

 2年連続日本一を狙う今季。交流戦でパ・リーグ全球団に勝ち越す完全優勝を果たすなど5、6月は圧倒的な強さを誇り、7月2日に優勝マジック「53」が点灯。65年7月6日に点灯させた南海を抜く史上最速だった。

 首位を快走する中、7月上旬にチームを新型コロナウイルスの集団感染が襲った。山田、塩見、青木ら主力が多く離脱。指揮官も感染した。療養期間中は1勝5敗。マジックも消滅した。だが、最善を尽くす姿勢は変わらない。「野球の勉強をした。第三者的目線で見られた。気づく部分もたくさんあった」と他球団を含め、テレビの前で試合をリアルタイムでチェック。出場を続けた4番の村上には「大変だろうけど、チームを引っ張れ。それがお前の仕事だ」とLINEでメッセージを送り、中心選手としての自覚を促した。

 自身を含め7月下旬から続々と復帰したが、チームの停滞は続いた。同24日に再点灯したマジックは同29日にすぐ再消滅。「10日間動けなかった人が、いきなりできるかといったら、難しい。状態が上がるようにいろいろ考えていきたい」。調子の上がらない山田、塩見らをスタメンから外すなど適度に休養を与えた。また、移動後に試合がある日は、個々に調整を任せた。

 高津流マネジメントで徐々に復調。チームは8月下旬の3連戦に続き、DeNAを敵地で倒した。「今日の試合を勝つ方法を探りながら試合を進めていく。その繰り返し」と指揮官。残り17試合。状況に応じた最善策を重ね、優勝へ一歩ずつ進んでいく。(青森 正宣)

 《最短優勝決定日は18日》ヤクルトがDeNAに勝ち、優勝へのマジックナンバー11が再々点灯。残り17試合のうちDeNAとの直接対戦5試合に敗れても、11勝すれば最終84勝57敗2分けの勝率.596。一方、DeNAが残り20試合に全勝すると最終84勝57敗2分けとなりヤクルトと勝利数、勝率とも並ぶ。ただし、セ・リーグのアグリーメントは2球団が勝率1位で勝利数も同じになった場合、シーズン中の当該球団間の勝率が高い球団を年度優勝球団とすると規定。ヤクルトはこの日DeNAに勝ち越したためM11が再々点灯した。なお、現日程での最短優勝決定日は18日。

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