阪神・伊藤将 投打で沸かせた聖地7連勝 毎回安打浴びるも8回無失点 “竜キラー”継続だ

[ 2022年6月26日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神10ー0中日 ( 2022年6月25日    甲子園 )

<神・中>勝利投手となり、ナインと爽やかな笑顔を見せる伊藤将(中央)(撮影・坂田 高浩)
Photo By スポニチ

 左腕の持ち味が、凝縮されたマウンドだった。阪神の先発・伊藤将は毎回安打を浴びながらも最後まで本塁を踏ませず、8回9安打無失点で4勝目。中日戦は新人だった昨季から通算4戦3勝無敗とした。

 「ちょっと高い球が多かったなと。中断が明けてマウンドに砂が入って、そこから低めにいくようになった」

 雨でぬかるむ足元に苦しんだ序盤は、初回から4イニング連続で得点圏に走者を置いた。それでも要所は締めた。特に3回2死二、三塁では、三ツ俣をフォークで空振り三振に料理。「ピンチの場面でああいう球を投げられたら失点もしにくくなる。打者(の頭)にない球種を投げた方が三振を取れると思うので、思い切って使えるようにしていけたら」。オフに能見(オリックス)から学んだ球種で窮地を脱し、波に乗った。

 「打」でも存在感を示した。2回無死一塁、3回1死一塁では2打席連続で犠打を決め得点につなげた。そして4回2死満塁では福谷のチェンジアップを右前2点打とし、「自分でもすごく良いバッティングができた」と自画自賛。甲子園を沸かせ、自らも楽にした。聖地では21年9月1日の中日戦から無傷の7連勝。「満員でファンの方に見てもらいながら良いピッチングができるのは気持ち良い。ホームなので、自分自身、負けたくない気持ちもある」と胸を張った。

 次戦も中日戦での登板が濃厚。「相性は良いとは思います。でも相手も対策してくると思う。今日のビデオを見返しながら、次の登板へ準備したい」。爽やかなルックスとギャップのある低い声で、頼れる左腕は“竜キラー”継続を誓った。(阪井 日向)

続きを表示

2022年6月26日のニュース