ヤクルト小沢怜史 背番014の奮投、5年ぶり1軍登板「しっかり通用する」「1軍はいい場所だな、と」

[ 2022年6月26日 18:58 ]

セ・リーグ   ヤクルト11―10巨人 ( 2022年6月26日    神宮 )

<ヤ・巨>ヤクルト2番手・小沢。支配下登録はされたものの新しいユニホームが間に合わず背番号は014のまま(撮影・村上 大輔)
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 26日に支配下選手として公示され、同時に出場選手登録も公示されたヤクルトの小沢怜史投手(24)が3回に5年ぶりとなる1軍復帰登板を果たした。小沢はソフトバンク時代の2018年11月以来4年ぶりの支配下契約。前回の1軍登板はソフトバンク時代の2017年8月25日のロッテ戦。1766日ぶりの1軍マウンドとなった。また、支配下契約に伴い、背番号は「014」から「70」に変更された。

 1766日ぶりに踏みしめた1軍マウンド。その舞台は3回無死満塁という場面で訪れた。必死に腕を振ったサイドスローはこのピンチを無失点で切り抜けた。新背番「70」のユニホームが間に合わず「014」の背番でピンチをしのいだ右腕の姿を見てナインは燃えた。流れが変わった。

 4イニングを投げ58球、ソロ2発を浴び2失点。それでも高津監督は「最後ホームラン打たれましたけど、非常にいい内容で、また次も期待してます」と小沢を称えた。小沢は試合後、「1軍の打者にも、しっかり通用するボールが投げられていると分かった。もっと磨いていって、もっと活躍できるように頑張りたい」と前を向いた。

 小沢との一問一答は以下の通り。

 ――無死満塁、心境は。

 「割り切って、どんどん勝負していこうというところで、最初アウトを取れたので、だいぶ次の打者はしっかり入っていけたかな」

 ――4、5回に三振も取れた。その後は。

 「そっから試合を立て直すのが大事と思っていたので、3回裏に逆転して点を取った次の回はしっかり抑えようと。4、5回はしっかり抑えられたので良かったです」

 ――4回2失点。

 「最終的には追いつかれたけど、逆転は許さなかったので、そこは良かった。しっかり反省するところはして、次につなげていきたい」

 ――三振6つ。1軍でやっていく手応えは。

 「1軍の打者にも、しっかり通用するボールが投げられていると分かった。もっと磨いていって、もっと活躍できるように頑張りたい」

 ――神宮の雰囲気は。

 「本当にいい雰囲気の中で野球をやっていて、1軍はいい場所だなと改めて思いました」

 ――ピンチで抑えて帰ってくる時も、表情を変えず、淡々としているように見えた。

 「ゼロで抑えれて、ホッとして、帰ってましたね」

 ――普段から気持ちが前面に出るというより、淡々としたタイプ。

 「そんなに表情とかには出ないんで、そんな意識はしていないんですけど、あれが普通かなと思っています」

 静岡県出身の小沢は日大三島から15年ドラフト2位でソフトバンク入りしたプロ7年目右腕。18年11月に育成契約となり、20年限りで戦力外通告を受け、ヤクルトと育成契約を結んだ。昨季終盤、サイドスローに転向している。右腕は神宮のクラブハウスで取材に応じ、「うれしい気持ちと、ここからもう一回頑張ろうという気持ちです。とにかく結果を出してアピールしていくしかない」と決意を新たにした。

 プロ7年間で1軍登板は17年の2試合だけで、2回3失点(自責3)、防御率13・50の成績。今季はイースタン・リーグでここまで全てリリーフで24試合に登板し、1勝1敗8セーブ、防御率1・30の好成績を残している。

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