阪神・西純 母への感謝を白球に込めるも一発に泣く 今季2勝目幻も踏ん張った6回3失点 

[ 2022年5月9日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神4-3中日 ( 2022年5月8日    バンテリンD )

<中・神>7回、同点2ランホームランを放った大山(左)を迎える西純(撮影・椎名 航)
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 阪神・西純は、一発に泣いて今季2勝目は幻となった。先発の西純は、6回6安打3失点で降板。快投を続けながら中盤に落とし穴が待っていた。

 「1点をもらったところで守り切れなかったので自分の中では悔しいピッチング。防げたホームランだったと思うので、もったいなかったと思います」

 1点優勢の5回1死一塁で鵜飼に投じた初球のフォークを仕留められ左翼へ逆転2ランを浴びた。カウントを取りいったボールが落ちきらず「うまいこと打たれた感じ」と唇をかんだ。6回には中学時代から親交のある石川昂にも左中間にソロを被弾。それでも、直後の1死一、二塁のピンチをしのいで、今季初勝利を手にした1日の巨人戦に続き、クオリティースタートをマークした。

 「母の日」に巡ってきたマウンドで感謝の思いを白球に込めた。「そういう(恩返しの)思いはずっと持っている」。時間が合えば、2軍戦も観戦に訪れてくれる母・美江さんに今年はアップルウオッチをプレゼントした。「欲しいと言っていたので。絶対に使いこなせないだろうと思いながらプレゼントしました」。一番欲しかったであろう自身の白星は届けることができなくても、1軍の舞台で感情豊かに腕を振る姿こそが親孝行になる。

 「スライダー、カーブ、変化球を狙ったところに投げることができて、前回の反省はしっかりマウンドでできた。チームが勝てて本当に良かったです」。手にした収穫を次こそ結果につなげる。(遠藤 礼)

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2022年5月9日のニュース