東邦・三浦心空 「悟空級」の投球術を持つ本格派右腕 心技体をレベルアップして150キロ目指す

[ 2022年5月9日 15:43 ]

相手をじっくり観察して打ちとる「投球術」が身上の東邦・三浦心空
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 甲子園出場経験は無くても魅力十分。全国的に広く名前は知られてないが気になる素材。津々浦々に存在するポテンシャル抜群の選手をYouTube「スポニチ ドラフトチャンネル」で紹介する「スポニチFocus」。第2回目は東邦の三浦心空投手です。 東邦・三浦の動画はこちら

 人一倍、大きな声がグラウンドに響き渡る。東邦・三浦心空(3年)は投打両面で、そして何よりも絶大な存在感でチームをけん引する。

 力で押すだけではない。相手をじっくりと観察して打ち取る「投球術」が身上だ。最速146キロの直球を軸に、スローカーブで緩急をつけ、カットボール、ツーシーム、チェンジアップなど多彩な変化球で打者の打ち気をそらす。自らの長所を「ストライク先行で。どんな球種でもストライクが取れる」と分析する右腕。今冬は「術」のレベルを上げるため、軸となる直球の質、球速を上げるための地道な練習を積み重ねてきた。食トレなどを積極的に取り入れ、昨秋愛知大会後から体重は6キロアップの74キロ。「もともと細身なんですが、活躍するためにはまず、体重を増やさないといけない。球速は150キロを目指してやっています」と胸を張った。

 名前は心空と書いて「こくう」と読む。「父親がドラゴンボールの孫悟空が好きで、本当は悟空にしたかったみたいですが…」。これまでに幾度も聞かれてきたであろう「由来」についての質問にも、イヤな顔一つしない。「下の名前で呼んでもらいやすいですし、気に入ってます」と屈託のない笑顔を浮かべた。

 進路は未定ながら、投打両面でプロのスカウト陣の評価も高い。最後の夏に向け、チームを頂点へと導くことで自らの評価も押し上げる。

 ◇三浦心空(みうら・こくう)2004年(平16)7月12日、愛知県みよし市出身。中部小1年から豊田リトルで野球を始め、三好中では東海中央ボーイズ、東邦では1年秋から背番号6でベンチ入り。カーブ、カットボール、ツーシーム、チェンジアップなど多彩な変化球が持ち味。最速146キロ。1メートル74、74キロ。右投げ右打ち。

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2022年5月9日のニュース