広島・アンダーソンがG倒宣言 5日初登板初先発へ「勝利に貢献できるような投球を」 

[ 2022年5月3日 05:30 ]

来日初先発が見込まれる5日の巨人戦に向け、マツダスタジアムで調整する広島・アンダーソン
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 広島の新外国人ドリュー・アンダーソン投手(28)が2日、マツダスタジアムでの投手指名練習で1軍に合流した。5日の巨人戦(マツダ)で来日初登板初先発が見込まれる。エンゼルス・大谷から昨季、3球三振を奪った実績を持つMAX155キロ右腕。「試合をつくり、チームの勝利に貢献する投球をしたい」とG倒を力強く宣言した。

 快晴に恵まれた本拠地での投手指名練習。初めて1軍に姿を見せたアンダーソンは大瀬良や九里、床田と体を動かし、ブルペンで35球の投球練習に汗を流した。5日の巨人戦で来日初登板初先発に臨む見通し。右腕の発する言葉は力強い。

 「ブルペンでの調子は良かった。球種はすべて投げ込んだし、体も仕上がっている感覚がある。準備は順調に進んでいるよ」

 20年までの広島在籍6年間で通算57勝を挙げたK・ジョンソン投手に似た顔立ち。前回4月28日のウエスタン・ソフトバンク戦で受けた頭部死球については「全く問題ないよ。(当たったのは)後頭部だけど、痛みはなかった」と苦笑した。

 ウエスタン・リーグでは3試合に先発し、1勝0敗、防御率3・24。4月9日の阪神戦での初登板が圧巻だった。先発して6回2安打1失点。2回の先頭から6者連続を含む9奪三振の投球内容に、平田勝男2軍監督は「随時150キロ出し、クイックもいいし、コントロールもいい。厄介な印象を受ける」と警戒感を隠さなかった。

 満を持しての巨人戦1軍デビュー。コンディション面の準備だけでなく、打者情報も映像を通じて既に独自入手しているという。

 「巨人だけでなく、いろいろなチームの打線をテレビ中継で見ている。その中でバッターの強みや長所だったり、弱みや短所を見るようにしている」

 チームは最初の踏ん張りどころを迎えている。2カード連続で負け越し、貯金は最大7から3に減少、3位に後退した。つながりに陰りが見られる打線はもちろん、投手陣にも一層の奮起が求められる。アンダーソンにかかる期待は大きい。

 「登板する時は、チームに勝ちがつくように、強い気持ちを持って打者に向かっていきたい。イニングを稼ぎながら試合をつくり、勝利に貢献できるような投球をしたい」

 150キロ超の速球とカーブ、チェンジアップで緩急を操る新助っ人右腕。真っ赤な本拠地で首位・巨人を牛耳り、チームを再び加速させるつもりだ。(江尾 卓也)

 ◇ドリュー・アンダーソン 1994年3月22日生まれ、米ネバダ州出身の28歳。高校時代の12年にドラフト21巡目(全体668番目)でフィリーズから指名。17年8月1日のエンゼルス戦でメジャー初登板を果たし、20年はホワイトソックス、21年はレンジャーズに所属。メジャー通算19試合で1勝3敗、防御率6・50。1メートル90、93キロ。右投げ右打ち。

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2022年5月3日のニュース