神村学園 打線爆発で10季ぶり4度目V 3安打の富崎「九州ナンバーワンを通過点に」

[ 2022年5月1日 05:30 ]

春季高校野球九州大会決勝   神村学園8-4西日本短大付 ( 2022年4月30日    ひなたサンマリン宮崎 )

<神村学園・西日本短大付>3150ポーズで喜ぶ神村学園ナイン
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 決勝が行われ、神村学園(鹿児島)が西日本短大付(福岡)に8―4で勝利し、10季ぶり4度目の優勝を飾った。先発全員の15安打と打線が爆発。5番の富崎大都捕手(3年)が先制の2点適時打を放つなど3安打の活躍でけん引した。

 最後まで神村学園打線の勢いは止まらなかった。初回から5回までは毎回安打。各打者がシャープに振り抜き安打を量産した。3安打2打点と活躍した富崎は「九州ナンバーワンを通過点にする目標でやってきたので、満足せず次に向かってやっていきたい」と引き締まった表情で語った。

 富崎は初回2死二、三塁で「どんな形でもいいから点を取ろうと思った」と先制の2点適時打。1点差に迫られた5回には小学校の川副少年野球(佐賀県)でバッテリーを組んでいた相手エースの江川颯太から先頭で右前打。この一打をきっかけに2点を入れ、突き放した。江川には2打数2安打と完勝し、「絶対に負けたくなかった」と笑みを浮かべた。

 昨秋の県大会2回戦で鹿児島商に2―5で敗れ、私生活から見直した。福寿大智主将(3年)は「掃除をしっかりしていなかったり、小さなことがグラウンドに出ると、みんなで考えながらやってきた」と振り返る。

 冬場は1日6時間から7時間の打撃練習で鍛えた。マシンや打撃投手の球を振り込み、気付いたところはお互いに何でも助言した。九州大会は1回戦で15安打14得点。準々決勝で16安打11得点を挙げるなど打線が機能。富崎は「冬の成果は発揮できた」とうなずいた。

 小田大介監督は「100点満点」とナインをねぎらった。次なる標的は19年以来の夏の甲子園出場だ。(杉浦 友樹)

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