阪神・大山 3戦ぶりスタメン復帰で特大4号ソロ「いいところで打てたなと」、佐藤輝と今季初の競弾

[ 2022年4月30日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神3-2巨人 ( 2022年4月29日    東京D )

<巨・神>8回無死、左越えソロの大山(左)は佐藤輝とタッチをかわす(撮影・大森 寛明) 
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 この男の豪快なアーチを、ファンは待っていた。左足痛から3試合ぶりに「4番・一塁」でスタメン復帰した阪神・大山が、虎党が陣取る左翼席に特大弾を叩き込んだ。

 「エースの青柳さんが投げていましたし、こういう試合を取ることが本当に意味があること。そういう意味ではいいところで打てたなと思います」

 1点優勢の8回先頭。鍬原がカウント1―1から投じた138キロカットボールを完璧に捉えた。打球は圧巻の放物線を描き、左翼バルコニー席の下部に直撃。9回に岡本和の本塁打で追い上げられたことを思えば、2点差に広げた22日ヤクルト戦以来の4号ソロは大きすぎる一発だった。

 24日ヤクルト戦の走塁中に負傷し、途中交代。井上ヘッドが「巨人戦から行こうかってメドは、俺らの中でも一応立てていた」と話したように、首脳陣の判断で過去2試合をベンチから見守った。

 「めちゃくちゃ(患部の状態は)言いづらいですけど、実際やれていますし。ケガをしてからトレーナーさんだったり見てくれている人がいろいろやってくれたおかげ」。周囲の献身的な支えがあったことは想像に難くない。感謝の思いはバットだけではなく、6回先頭で立岡の一塁線へのゴロを好捕するなど守備でも体現した。

 「欲を言えばもっともっと点を取れた場面はたくさんある。そういうところはしっかり反省しながらやっていきたい」

 佐藤輝とは今季初、通算4度目のアベック弾。「どの打順で回ってこようがチャンスは回ってきますし、しっかりした仕事ができるように」。頼れる千両役者が戻ってきた。(阪井 日向)

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2022年4月30日のニュース