阪神・西純 ようやくチャンス!28日今季初先発 プロ2勝目へ仲良し朗希に負けてられない

[ 2022年4月26日 05:30 ]

西勇(右)とともに投手指名練習に参加した西純(撮影・北條 貴史)
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 ようやくチャンスが巡ってきた。阪神・西純が25日、今季初めて1軍に合流。甲子園で行われた投手指名練習に参加し、28日の中日戦で今季初先発することが決定的となった。

 「(佐々木)朗希とかはすごく仲がいいですし、すごい活躍を見られてうれしい気持ちと、自分がまだまだ結果を残せていないので、早く結果を残せるように」

 初登板を前に、球友から最高の刺激をもらった。10日に史上16人目の完全試合を達成したロッテ・佐々木朗はU18高校日本代表時代の同僚。ともに「高校BIG4」と称され将来を嘱望されてきたが、現時点では後れを取る形となっている。勝利を着実に積み重ねていくことでしか、その差を埋めることはできない。予定される中日戦を前に、3年目右腕は言葉を続けた。

 「対戦相手は調子がいいかもしれないですけど、自分の投球をするだけと思っている」

 自分の投球に徹することが勝利への近道だ。プロ初登板だった昨年5月19日ヤクルト戦は5回無安打無失点で初勝利。最高の滑り出しも、終わってみればその1勝のみだった。

 制球力の課題を解消するべく、昨秋からはテイクバックを小さくする新投法に取り組んだ。新型コロナ感染の影響もあり春季キャンプから2軍が続いたが、ウエスタン3試合で防御率は1・45。22日のオリックス戦ではプロ最速タイの153キロの直球を主体に、9回6安打1失点とプロ初完投も記録した。

 この日は、キャッチボールやランニングで最終調整。借金地獄にあえぐ猛虎に、新風を吹かせたい。(石崎 祥平)

 ▽西純のプロ初勝利 21年5月19日のヤクルト戦(甲子園)でプロ初登板初先発。初回先頭から2者連続四球も山田、村上、オスナの中軸を抑えて切り抜け、その後は5回まで無安打投球。両軍無得点で迎えた5回裏の打席で代打を送られ、この回に無得点なら勝敗なしに終わるところ、近本が決勝の先制ソロ。阪神の高卒ドラフト1位投手としては初めての初登板勝利を飾った。

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2022年4月26日のニュース