2年目の飛躍へ 阪神・佐藤輝が新年の誓い 「ホームラン100発」と「甲子園でお立ち台に10回立つ」

[ 2022年1月8日 05:30 ]

母校・近大のグラウンドで自主トレを公開した佐藤輝は気合の入った表情でバットを振る(撮影・大森 寛明)
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 阪神・佐藤輝明内野手(22)が7日、奈良県生駒市にある母校の近大生駒グラウンドで自主トレを公開した。2年目の飛躍を目指す大砲は、昨季3回経験した甲子園でのお立ち台に、今季は「10回立つ」目標を設定。本塁打100発宣言!?も飛び出すなど、自らの活躍で今シーズンこそ猛虎を悲願の優勝へと導くことを誓った。

 大学4年間を過ごした原点の地で、佐藤輝は始動した。近大の先輩で4歳年上の楽天・小深田とともに約4時間、三塁でのノックや室内打撃などで調整。大器らしく壮大な今季の目標を描いた。

 まずは甲子園でのお立ち台量産だ。「お客さんはコロナで少なかったんですけど、すごく歓声をもらってうれしかった」。勝利の立役者だけが立つことができる、いわば特権のステージ。昨季は3回立ったが、自らの一打でつかんだ歓喜の瞬間をさらに味わうべく、今季は「10回ぐらいは立ちたいと思います」と威勢良く宣言した。

 自らの代名詞でもある本塁打についても、限界は定めない。昨年末には50本を目標に設定も、この日は「30本、40本、50本…100本打てるように頑張ります!」と大先輩・糸井ばりの“超人節”で、報道陣を沸かせた。ヤクルト時代の13年にバレンティン(前ソフトバンク)が記録した60本塁打のNPBシーズン最多本塁打記録を大幅に更新する100本はリップサービスながら、自身のアーチで幾度も勝利に導き、優勝に導く未来図は本気で描いていた。

 「もちろん日本一はチームとして目指すところですし、個人としても全部で去年を上回る成績を残したい」

 年始には以前から企画していた家族での温泉旅行を実行した。自らが運転する車に両親と弟2人を乗せ、1泊2日で淡路島へ。鳴門海峡大橋で渦潮を目撃し、淡路島バーガーを食するなど、一家だんらんの時間を過ごした。「今回は僕が(お金を)出して、自分で予約して。毎年行っているんですけど、過去最高にいいところに泊まりました(笑い)。(家族も)すごく喜んでくれて、よかった」。すでに充電は完了。家族孝行もこなし、英気は十分に養った。

 球団公式YouTube内の企画で書き初めした今年の漢字は「輝」。「一年、一年が大事になってくる。今年も打って、守って、輝きたい」とかけた思いを明かした。さらなる佐藤輝の進化が、猛虎に輝く栄冠をもたらす。 (阪井 日向)

《佐藤輝の甲子園お立ち台VTR》

 ▼4月14日広島戦(甲子園で初本塁打)新人の佐藤輝明です。みなさんの前で、もっとホームランが打てるように頑張っていきたいと思います。チームを勝利に導ける、いいバッターになりたいと思います。

 ▼4月24日DeNA戦(初の3安打猛打賞。前日は打球を後逸する適時失策)昨日の悔しさもあったので、きょう打てて良かったです。日々、勉強だと思ってやっていきたいです。

 ▼5月2日広島戦(プロ初の4番で逆転満塁弾。サンズの助言を生かし)相手はピンチの場面で落ちる球を投げてきたいと思うので、逆方向を意識することで打てるというアドバイスをもらいました。

 ○…恩師の近大・田中秀昌監督(64)は「しっかり目を見ての言動、そして行動なんかも少しは大人になってきているんじゃないか」と、教え子のグラウンド外での成長にも目を細めた。2年目を迎える今季に向け「前半よくて、後半は下降気味だった経験を生かして。5厘差で2位だったのを何とか優勝するように、1年間フルに戦える体力、精神力を付けて頑張ってほしい」とエールを送った。

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