楽天ドラ2・安田　重い“鍛錬棒”で軽々快音連発　仙台のゴジラがパワフルなスイングに磨き

「鍛錬棒」と書かれたマスコットバットを持つ安田（撮影・篠原岳夫）
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　「鬼に金棒」ならぬ「ゴジラに鍛錬棒」だ。楽天のドラフト2位・安田（愛知大）が、いきなりパワフルなスイングを披露した。入寮から一夜明け仙台市内の2軍施設で自主練習を実施。ティー打撃では重さ1・5キロ、長さ107センチの巨大バットを軽々と振り、高弾道の打球を連発した。

　力強いスイングを身につけるために用いられる練習用バット「鍛錬棒」をスカウトから渡されると、涼しい顔で室内練習場で快音を響かせた。試合用は約900グラムだが「めちゃくちゃ感覚が良かった。重いし長さもある。大学でもロングバットを使い分けていた。試合用が軽く感じるので、メリットはたくさんある」と言う。非力な選手では操作性が落ちるが、あえてボールの少し下側を叩いて打球に高い角度をつける余裕すらあった。

　プロのハードなトレーニングで体重が落ちることも見越し、年末年始は1日5食として予定通り現在は2キロ増の107キロ。「（出力は）まだ7割ぐらい。これから上げていく」。松井秀喜似の大砲候補が、アピールするための準備を整えている。（重光　晋太郎）