阪神・岩貞 “馬力ボディー”手に入れ来季逆襲や! 「基礎体力上げて」シーズン完走目指す

[ 2021年12月25日 05:30 ]

契約更改を終え会見する阪神・岩貞裕太(代表撮影)
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 阪神の岩貞祐太投手(30)が24日、西宮市内で契約更改を行い200万円ダウンの年俸4500万円でサインした。今季、中盤以降に失速した左腕は、来年1月に熊本・必由館の先輩でトレーナーに転身した馬原孝浩氏(火の国サラマンダーズ監督)に師事。シーズン完走を見据えた“馬力ボディー”で逆襲をかける。なお、阪神は全選手が保留なく契約更改を終えた。

 “大トリ”で契約更改に臨んだ左腕の目には、今季の悔恨と来季への逆襲がにじんだ。

 「踏ん張るところで踏ん張れないという、非常に悔しいシーズン。46試合。キャリアハイになりますけど、自分としてはもっとやれるという気持ち」

 8年目で初めて中継ぎとして開幕を迎えた今季は、投手キャプテンも務め自己最多の46試合、4勝0敗、防御率4・66で終えた。だが、序盤で疲労が蓄積し、9月に2軍降格。優勝戦線で貢献することができなかった。

 課題は明確だ。出力不足に陥った体を改造すべく、高校の先輩で現役引退後に「柔道整復師」と「鍼灸(しんきゅう)師」の国家試験に合格してトレーナーに転身した馬原孝浩氏に師事。今オフは筋力アップに取り組む。

 「トレーニングを中心としたメニューになってくる。シーズンで安定した投球を続けられるように。良い、悪いの波を減らせるように基礎体力を上げていこうかなと思います」

 1月上旬から約10日間、沖縄でウエートトレーニング中心の日々を送る予定で「(身につけたいのは)疲労に強い体。シーズン中で言うと省エネ」と明かす。筋肉の上積みで課題を解消し、年間戦い抜ける芯のある“馬力ボディー”の形成を目指す。例年、師事してきたオリックス能見との合同自主トレも現時点では未定。おのれの体と向き合うことに集中する。

 「先発やりたい気持ちはずっとありましたけど、優勝するために自分がどういう仕事をしなきゃいけないのかは感じながら」。中継ぎなら50試合登板、20ホールドを目標に設定。勝負の9年目に挑む。(遠藤 礼)

 《益城町訪問へ》岩貞は今年も16年に発生した熊本地震で甚大な被害を受けた益城町を訪問することを明かした。「今年も行きます。町の方たちが普通に生活している姿を見ると、戻ってきて良かったと思います」。17年から寄付金と野球道具を贈る社会貢献活動を続けおり、今季は1ホールドにつき5万円の寄付に変更。「前半こそ金額は伸ばしていたんですけど、後半、もどかしいシーズンだった。来シーズンはもっとやってやろうと思っています」と決意を新たにした。

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2021年12月25日のニュース