人はなぜ応援するのか 秋山翔吾選手の野球教室で耳に残った小泉進次郎議員の言葉

[ 2021年12月25日 07:45 ]

野球教室で秋山(右)と対戦した小泉進次郎氏
Photo By スポニチ

 クリスマス、そして年の瀬。2021年、あなたは誰を応援しましたか?誰に声援を送りましたか?

 つい先日、アイドルグループ「モーニング娘’21」の牧野真莉愛さんに取材で会った。彼女は日本ハムの大ファンで、一方で専門誌に連載を持つほど大リーグにも詳しい。その際に話題がレッズ・秋山翔吾外野手におよぶと「私、応援しています!」。可愛らしい笑顔でそう言っていた。応援。その行為は、やはり人間独特の心理なのだと改めて感じた。

 人が誰かを応援する時。例えば野球選手に心からの声援を送る時、直接的な見返りは求めていないだろう。では、なぜ応援するのか。それは無償の愛であり、その選手が活躍することが応援する側の喜びになる。では、活躍しなければ応援しないのか。それも違う。今月18日、秋山の野球教室の取材に行った際に、ゲストで登場した小泉進次郎衆院議員が言っていた。

 秋山と小泉議員はともに神奈川県横須賀市が地元。秋山の野球教室は恒例で、同議員もこれまで何度も参加している。その時の言葉が耳に残った。

 「結果が出ないと応援しないのは違う。結果が出ても出なくても、(市民の我々は)“秋山翔吾”を応援しているんだ」。秋山はメジャー2年目の今季、故障もあって打率・204と低迷。小泉議員は「苦しんでいる時、壁にぶつかっている時。どう乗り越えようか必死に向き合っているその姿も含めて、秋山翔吾のファンなので」とも言っていた。

 人は誰かを応援する生き物だ。応援することは喜びであり、同時に応援されることは無上の幸せでもある。英語では「Cheer」。そこには「乾杯」の意味もある。2021年、あなたが誰かを応援し、応援されたことを祝して――。(スポーツ部・鈴木 勝巳)

続きを表示

2021年12月25日のニュース