原巨人来季ローテ「4本柱」&2枚のチャレンジ枠 中10日でも「新戦力」積極起用へ

[ 2021年12月20日 05:30 ]

火災で焼失し復興作業が進む首里城の正殿遺構を視察した城間那覇市長と巨人・原監督
Photo By スポニチ

 巨人・原監督が19日、来季のローテーションを「4本柱」と2つの「チャレンジ枠」による6投手で構成する考えを明かした。基本の4枚を固め、その中の好調選手は状況に応じて中5日で投入。残り2枠は、故障明けや若手を登板間隔を空けながら起用していく。

 19年10月の火災で正殿を焼失した沖縄・首里城を訪問した原監督。来年2月に同地でキャンプを控える中、「基本は6枚。柱の4本はしっかりつくりたい。最低、中5(日)で回るくらい。5人目、6人目に経験のない人がいれば理想的」とシーズンに向けた構想を披露した。

 今季の9、10月は中4日を含む先発5枚で形成。43試合で6試合しか先発白星がなくV逸の要因となった。一方で、指揮官は「結果はともかく凄く良かった。中5日は理想。(来季への)布石になった」と、収穫も得た。

 チャレンジ枠を2枠も設ける理由は、生きの良い「新戦力」が豊富にそろうこと。20年ドラフト2位の山崎伊と、現在は育成契約の19年同1位の堀田が右肘のじん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)からの復帰が見込まれる。今秋ドラフトでは1~3位で関西国際大・翁田、JR東日本・山田、日大・赤星と即戦力の3投手を立て続けに獲得した。

 他球団では、ヤクルト・奥川やロッテ・佐々木朗が中10日を中心とした起用でブレークした好例がある。育成と勝利の両立という、チームの課題に向けた一手。原監督は2枠について「時間的な余裕を持たせながら。極端に言うと“1回抹消しよう”ということもできる」と思い描いた。(神田 佑)

 《首里城を見学 支援継続を約束》原監督は城間幹子那覇市長らと首里城を見学。チームは20年2月の沖縄キャンプで300万円を寄付するなど再建支援を続けており「選手と話をしてもう一度寄付を募りたい」と約束した。大城の母校・首里中の場所を確認すると、首里城のそばで生まれ育った正捕手候補について「まだまだ伸びる要素はある。さらにケツを叩いていきたいと決意しました」と語った。

続きを表示

2021年12月20日のニュース