日本ハム・杉浦　パワーカーブの習得目指す「もしかしたら決め球にも使えるかな」

コンサドーレ札幌のFW菅（中央）、レバンガ北海道の折茂社長（右）とともにトークショーを行った日本ハム・杉浦（左）
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　今季守護神としてリーグ3位の28セーブを挙げた日本ハム・杉浦が19日、函館市内で行われたトークショーに参加。オフのテーマの一つにパワーカーブの習得を掲げた。

　20年まで先発を務めていた杉浦は、これまでスライダー、カーブ、ツーシーム、フォーク、チェンジアップと5種類の変化球を駆使していた。しかし、守護神を務めた今季は「初球からポンとカーブで（ストライクを）取りにいって本塁打は一番悔いが残る」とし、全球種に占めるカーブの割合は前年の6％から今季は0・7％と激減した。ツーシームとチェンジアップの割合も大幅に減らし、直球、スライダー、フォークの3球種が投球の組み立ての3本柱。「本当はカーブを投げたかったけど、場面的に投げられる時が少なかった。球種が減っていた」と反省を口にした。

　現在、自主トレでは遊び感覚のキャッチボールでパワーカーブの精度を高めている段階。これまで110キロ台だったカーブを120キロ台にして切れを増したい考えを示し「カーブはカウント球でストライクを取ることが多かった。もしかしたら決め球にも使えるかな」と説明。「幅を広げるために」とカーブの比率を上げたい考えだ。

　来季から指揮を執る新庄新監督は、起用法を明言していない。杉浦は来季もまずは抑えを務めることを念頭に準備を進めていく考えだ。「におわせておいてください」と、さらなる新球開発も示唆。来季から守護神の代名詞ともいえる背番号22を背負う右腕が、さらなる進化を目指している。（東尾　洋樹）