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阪神・近本 ゴールデン・グラブ賞初受賞 守備でも「もっと攻めていきたい」

[ 2021年12月17日 05:30 ]

<第50回三井ゴールデン・グラブ賞表彰式>三井ゴールデン・グラブ賞を受賞し笑顔を見せる近本(撮影・会津 智海)
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 守備のベストナインに贈られる「第50回三井ゴールデン・グラブ賞」の表彰式が16日に都内で開かれ、初受賞した阪神・近本光司外野手(27)は「攻めの姿勢」を強調し、新庄剛志(現日本ハム監督)が持つ球団最多7度受賞の金字塔も視野に入れた。 

 近本は光り輝くグラブを初めて手にし、胸を張った。そして、来季以降の継続受賞にも決意を新たにした。

 「来年からも続けて獲っていけるように、もっと攻めてやっていきたいなと思います」

 打席ではファーストストライクを積極的に狙い、塁上では果敢に次の塁を目指す。常に攻撃的な猛虎の切り込み隊長は守備でも「攻めの姿勢」を貫く。その攻めた守備とは…。

 「派手なプレーはできないですけど、それ以外でしっかりアウトにできるように。逆にファインプレーに見せないというところでもっと攻めて。受け身に捕るのではなく、攻めて当たり前のように捕る、アウトにする…」

 淡々としたコメントの行間に、すごみがにじむ。ファインプレーに見せない――ためには打球への猛チャージに加え、各打者の打球傾向を頭に入れ、投手の配球を把握した上での大胆な守備位置や、当日の天候を踏まえた打球判断などが必要だ。中堅手として左翼、右翼、遊撃、二塁といった隣接ポジションとのコミュニケーションも必須。それら準備作業を整えた先に、難しい打球を当たり前に処理する「攻めた守備」がある。

 初受賞の陰に思わぬ“助っ人”の存在があったことも明かした。実はシーズン中の試合前練習時には臨機応変の感覚を養うべく、スタッフに「邪魔してくれ」と依頼していた。その1人に「すごくいい邪魔をする人がいる」という。それは巧みな守備で高橋由伸前巨人監督に「あれは誰だ」と言わしめた球団通訳だ。多忙なコーチ陣の代わりに通訳にも「今日の風どうですか、芝どうですか」と助言を仰ぎ、プレーに生かしてきた。

 「守備での評価って正直、そういうところ(ゴールデン・グラブ賞)しかない現状。こういうところを目標にしないといけない」

 今後の継続受賞をモチベーションに常に進化を図る。表彰式では司会者から「新庄選手(の記録)を目指してください」と期待も受け「頑張ります」と呼応した。金色のグラブを積み重ねた先に、新庄剛志が打ち立てた球団最多受賞7度の金字塔を見据える。

 《失策わずか1》近本(神)の1失策は、セの規定以上外野手では無失策の丸(巨)に次いで少ない。唯一の失策は6月5日ソフトバンク戦の8回に三森の中前打を処理した際の返球がそれ、打者走者の二塁進塁を許したことで記録された。守備率・9962は、丸、大島(中=・9963)に次いで3位。

 《後輩、先輩との受賞喜ぶ》近本は後輩、先輩との同時受賞を喜んだ。パの外野手部門で受賞した楽天・辰己は社高(兵庫)の後輩、ロッテ・荻野は関学大の先輩。「(辰己は)同期入団というか、同じドラフトで(指名されて)こうやって3年目で獲れたのがお互い、凄くうれしいし、よかった。大学の先輩の荻野さんも一緒のタイミングで獲れて、母校にいい報告ができるのがすごくうれしい」。特に辰己とは舞台裏で今秋の兵庫大会を制した後輩たちの話題などで盛り上がったという。

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