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大阪桐蔭のスーパー1年生・前田 6回10Kでスカウトから「来年でもいい」“飛び級ドラフト”の声も

[ 2021年11月22日 05:30 ]

明治神宮大会第2日 高校の部準々決勝   大阪桐蔭8-4敦賀気比 ( 2021年11月21日    神宮 )

<明治神宮大会 大阪桐蔭・敦賀気比>2番手として登板した大阪桐蔭・前田(撮影・河野 光希)
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 高校、大学で1回戦1試合と準々決勝3試合が行われた。高校の部では大阪桐蔭が敦賀気比に逆転勝ちし4強入り。救援登板した前田悠伍投手(1年)が6回2安打無失点、10奪三振の快投を見せた。

 スーパー1年生は花巻東の佐々木麟太郎だけじゃない。3―4の4回から登板した大阪桐蔭の1年生左腕・前田は、自らの力で流れを変えた。強打を誇る敦賀気比打線相手に二塁を踏ませず6回2安打で10奪三振。前日20日に衝撃弾を放った佐々木に続き、鮮烈な全国デビューを飾った。

 「いつでもいける準備はできていた。自分の投球ができた。素直にうれしいです」

 4回をわずか9球で3者凡退に片付けると、圧巻は5回だ。今夏の甲子園大会でも4番を務めた敦賀気比の上加世田頼希に対し、自己最速にあと1キロと迫る144キロを計測した直球とスライダー、チェンジアップなどを織り交ぜ3者連続三振。西谷浩一監督が「神宮のマウンドは硬いと聞いていたが、1球目から順応していた。頼もしかった」と称賛する抜群の適応力も示し、秋の近畿大会3試合17イニングを投げ防御率0・00の実力が全国でも通用することを証明。打撃でも初打席で左前打し6回1死二、三塁では同点の左犠飛と抜群のセンスを見せつけた。

 視察したスカウト陣も絶賛の嵐。楽天の後関昌彦スカウト部長は「来年のドラフト(指名)でもいいくらい。うちの早川みたいにキレで勝負できる」とドラフト1位左腕を引き合いに出し、ソフトバンクの永井智浩編成育成本部長は「制球力があり直球はスピンが利いている。今の段階でも完成度は高いがもっと良くなるポテンシャルがある」と2年後を想像した。

 佐々木とは、互いに勝ち進めば決勝で対戦することになる。「同じ1年生なので、対戦することになったら負けていられない」と前田。投打こそ違えど、世代No・1の称号だけは譲れない。 (北野 将市)

 ◇前田 悠伍(まえだ・ゆうご)2005年(平17)8月4日生まれ、滋賀県長浜市出身の16歳。古保利小2年から高月野球スポーツ少年団で野球を始め、6年時にオリックスJr.に選出。高月中では湖北ボーイズに所属。1年時にカル・リプケン12歳以下世界少年野球日本代表として世界一を経験。大阪桐蔭では1年秋からベンチ入り。1メートル79、75キロ。左投げ左打ち。

 《海老根が特大弾》「5番中堅」で先発した大阪桐蔭の海老根優大が公式戦1号となる特大3ランを放った。1点を追う初回2死一、二塁、真ん中に入ってきたスライダーを左翼席中段に運んだ。「少し泳いでもいいくらいの気持ちで、自分のいい間で打てました」。オリックス5位指名の池田陵真から背番号8を継いだ長距離砲が片りんをみせた。

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