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楽天・則本 マー君超えの7度目10勝 3年ぶり大台 ワインドアップに戻し躍動

[ 2021年9月25日 05:30 ]

パ・リーグ   楽天4―3オリックス ( 2021年9月24日    京セラD )

<オ・楽>3年ぶりの2ケタ勝利となる10勝目を挙げ、両手で「10」をつくる則本昂(撮影・北條 貴史)
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 楽天・則本昂は7回を投げ終えた時点で球数は118球に達していた。4―1の8回。「中継ぎもかなり投げていたので、自分ができるだけ長いイニングを投げたい」と志願してマウンドに上がった。しかし、1死一塁から杉本に2ランを浴びて1点差。ここで降板し安楽に託したが、2位・オリックスとの直接対決3連戦の初戦で右腕の気迫がチームを1点差勝利に導いた。

 20歳の宮城との投げ合いは、我慢の投球だった。初回だけで26球。3回には紅林に同点ソロを被弾したが、自らに「気持ちが強い方が勝つ」と言い聞かせて腕を振った。7回1/3を7安打3失点。「この3連戦を勝ちきらないと優勝は見えてこない。チームが勝てて本当に良かった」と本音がこぼれた。今季10勝目。3年ぶりの2桁勝利は自身7度目で、背中を追いかけてきた田中将の6度を抜いて球団新記録となった。

 見事に復活を遂げた。19年3月に右肘のクリーニング手術を受け、同年から2年連続で5勝止まり。どこかで右肘の不安もあり、腕を振り切れない自分がいた。「躍動感のある投球を取り戻す」と、2シーズンぶりにフォームをワインドアップに戻した。完封勝利を挙げた9日の日本ハム戦は11三振のうち10個を直球で奪うほど出力がアップ。この日も155キロを計測した。

 今季が7年契約の3年目。当時はGMの立場で異例の大型契約を結んだ石井監督は「彼が楽天で柱でいてくれることがいいと思った」と振り返った上で「もっと高みを目指せる投手。あまり10勝で“おめでとう”とは思わない。やって当たり前なので」と続けた。

 10勝は則本昂にとって通過点でしかない。「完投で勝ったのは2勝だけ。8勝はチームのみんなにもらった勝利。これで満足しないでやっていく」。充実感に浸るのは、8年ぶりの優勝という最大の目標を達成した時まで取っておく。(重光 晋太郎)

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