センバツ準V明豊　春夏連続甲子園決めた　長身エース京本が3安打完封「もう一度甲子園のマウンドに」

全国高校野球選手権大分大会決勝   明豊6―0大分舞鶴 （ 2021年7月25日    別大興産 ）

＜明豊・大分舞鶴＞4年ぶりの優勝を決め喜ぶ明豊ナイン
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　1メートル89の長身エースが、力強く“ナンバーワン”の指を掲げた。センバツ準優勝の明豊は最速146キロ右腕、京本真（3年）が3安打完封。捕手の簑原英明（3年）らチームメートと抱き合って喜び、「もう一度甲子園のマウンドに立てるという気持ちが出てきました」と白い歯がこぼれた。

　雪辱の夏だ。東海大相模とのセンバツ決勝で京本はサヨナラ打を浴びた。「悔しい思いはしたくない」と走り込みでは先頭に立って引っ張った。甲子園ではメンタルに課題を感じた。練習では「こんなんで日本一いけるのか？」と時にはチームメートに厳しい声をかけた。ベンチ外のメンバーには試合前に「絶対に甲子園に連れて行くから応援頼むな」と声をかけた。プレッシャーに勝つ練習を課したことで、精神面が成長した。

　技術面では、以前の力感あるフォームからモデルチェンジ。常に全力で投げていた直球は「8割ぐらいの気持ちで投げたら、いい力感で投げられるようになった」ことで安定。この日も140キロ台前半の直球や縦のスライダーを中心に、三塁を踏ませない快投。川崎監督は「完璧に近いピッチングだった」と称えた。

　準々決勝からの3試合は無失策と堅い守備からリズムをつくる野球は健在だ。「目標は日本一。伸び伸びとやってくれたら」と指揮官。優勝という忘れ物を取りに行く夏にする。（杉浦　友樹）

　▼ソフトバンク今宮　大分の代表という自覚、責任感を持ち、春の準優勝の悔しさを夏の舞台で晴らしてください。