夏直前のサイド転向で142キロ右腕に 藤代の岡野祥大は「茨城の林昌勇」

[ 2021年6月30日 20:29 ]

5月下旬に横手投げに転向した岡野(撮影・柳内 遼平)
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 第103回全国高校野球選手権(8月9日から17日間、甲子園)の茨城大会は7月8日に開幕する。14年夏以来6度目の甲子園出場を目指す藤代は14日に初戦を迎える。最速142キロのサイド右腕・岡野祥大(3年)は大会直前のフォーム変更で急成長を遂げた。

 1メートル81の体躯からサイドハンドで捕手のミットを高く鳴らす。岡野は3年間で一番状態が良い。27日の宇都宮工との練習試合は先発登板し、5回4安打1失点で6三振を奪う好投。「強い真っすぐが投げることができ、変化球も良かった」と笑顔で振り返った。

 大型右腕として入学当初から期待を受けてきたが、ブルペンで投じる迫力あるボールをマウンドで再現することができなかった。今春の県大会では準々決勝の水戸一戦で救援登板するも、8回に一挙7失点で逆転負けを喫した。

 不完全燃焼のまま、最後の夏を迎えようとしていた5月下旬。県立の同校を2度甲子園に導いた名将・菊地一郎監督の薦めで、オーバースローからサイドスローに転向。指揮官は「なで肩の体に横手投げがフィットすると思いました」と理由を語る。狙いは見事に当たった。

 岡野は元ヤクルトのサイド右腕・林昌勇の動画を参考にフォームの完成度を高め「力を入れなくても、強いボールがいくようになった」。体に適した投げ方を手に入れ、わずか1カ月でそれまでの最速を4キロも更新して142キロを計測。絶対的な決め球のシンカーも手に入れた。

 昨秋の県大会は準決勝で常総学院に敗れてセンバツ出場を逃した。岡野も救援登板で3回2失点と名門相手に結果を残せなかった。今大会は両チームが勝ち抜くと、激突する準決勝を見据え「次は自信を持って投げることができる。絶対に抑えて甲子園に行きたい」。大型右腕が最後の夏に間に合った。(柳内 遼平) 

 ◇岡野 祥大(おかの・しょうだい)2003年(平15)12月31日生まれ、茨城県土浦市出身の17歳。球種は直球、スライダー、カーブ、シンカー、ツーシーム。遠投100メートル。50メートル走6秒2。1メートル81、76キロ。右投げ右打ち。

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