槙原寛己氏 大谷、カーブを投げたことで切れを取り戻したスライダー

[ 2021年6月19日 02:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス7ー5タイガース ( 2021年6月17日    アナハイム )

3勝目を挙げた大谷翔平(AP)
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 【槙原寛己 視点】相手を圧倒する投球ではなかったが、6回1失点でまとめたことが先発投手として何より大切なこと。これまでの投球に相手打線が抱いたイメージもあるし、早打ちを誘って結果的に球数も少なかった。立ち上がりに不安を覚えたが、ここ数試合は安定して試合をつくれている。

 スプリットが良くなく、打者も警戒していた。直球もなかなか収まらない。スライダーが軸となったが、抜ける球も目立った。特に左打者の外、右打者には内角となるコース。本塁打されたのもそこから甘く入るスライダーで、怖い球になってしまっていた。

 ただその後が良かった。ここから捕手のスズキはカーブを多く要求し、3番に1球、4番カブレラには2球続けて投げた。スライダーはゲームの中だとまとめるために、手先の作業になりがち。慣れてくるとフォームも緩み、肘が下がり頭から離れているように映った。だが、カーブはしっかり上から投げ下ろさないといけない球種。そうして体全体を使って投げることをもう一度思い出させ、最後にカブレラに2球続けたスライダーはいいところに決まった。

 (6回1失点は)数字としては十分だが、もっと凄い投手だと分かっているからこその指摘。被弾後の立て直しは大事な部分で、今後へ頭にも体にも覚えさせておいてほしい。(スポニチ本紙評論家)

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