どうなる広島 菊池涼らに続き“大黒柱”誠也まで離脱 新型コロナ陽性者は計10人に

[ 2021年5月21日 05:30 ]

鈴木誠、長野ら、新たに7人の新型コロナ感染が判明した広島
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 広島に激震だ。球団は20日夜、新たに鈴木誠也外野手(26)、長野久義外野手(36)、羽月隆太郎内野手(21)ら5選手と朝山東洋打撃コーチ(44)、チームスタッフ1人の計7人が新型コロナウイルス感染を調べるPCR検査で陽性判定を受けたと発表した。全員が無症状という。チーム内の陽性者はこれで10人となった。

 感染連鎖が止まらない。広島で新たに新型コロナウイルスの陽性判定を受けたのは鈴木誠、長野、羽月、朝山打撃コーチ、スタッフ1人以外に石原貴規捕手(23)、大盛穂外野手(24)。球団によると、全員が無症状で、今後は管轄保健所の指示に従って療養に努めるという。

 チーム内では17日に菊池涼、小園、正随ら3選手の新型コロナウイルス感染が発覚。保健所の調査で濃厚接触者はいなかったが、球団判断で今回陽性が判明した石原、大盛、朝山コーチの3人と西川、磯村、松山、河田ヘッドコーチを自宅待機にしていた。

 これとは別に前日19日には坂倉、塹江の2選手も「懸念される別の事案が判明したため大事を取って」(鈴木清明球団本部長)巨人戦をベンチ外とし、自宅待機となった。こうした状況を受け、前回陽性判定を受けた3選手を除く1・2軍の首脳陣、選手、スタッフ全員の計146人を検査したところ、新たに7人に陽性判定が出た。残る139人は陰性判定という。

 1軍は、21日から本拠地マツダスタジアムで首位・阪神と3連戦を予定。来週25日からは交流戦に突入し、西武3連戦(同)が組まれている。試合開催の可否について、鈴木清明球団本部長は「日本野球機構(NPB)や管轄保健所と連携して対応にあたる。決まり次第発表する」と話すにとどめた。

 打率リーグトップの菊池涼や主砲の鈴木誠らを襲い、チーム運営を脅かす感染症のパンデミック。球団は「濃厚接触者に関しても、管轄保健所と連携しながら特定を行ってまいります」としている。

【今季のNPB、主なコロナ感染】

 ▽ヤクルト 3月31日、西田の感染を発表。濃厚接触の可能性がある青木、山田、内川、西浦、スアレスを含む6人を入れ替えて臨んだ同日のDeNA戦に5―3で勝利。

 ▽巨人 4月4日、中島、丸、若林、ウィーラーの陽性を発表。接触状況を調査し亀井、増田大、北村とスタッフ7人もチームから隔離。2軍遠征地の仙台から朝一番で帰京させた立岡と香月を昇格即、先発起用したヤクルト戦は2―1で勝利。

 ▽日本ハム 4月30日に中島、西川、清水の感染を発表し、濃厚接触の疑いがある浅間を含めた4人を抹消。翌5月1日には郡、高浜、今川、R・ロドリゲスと、飯山コーチらスタッフ3人の計7人の陽性が判明。保健所の要請に従って2日からチーム活動を中止し、2日の西武戦と3日からのロッテ3連戦は中止。4日には新たに荒木、高橋両コーチとスタッフ1人が陽性と判定された。

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