阪神 投壊13与四死球 西勇どうした5回5失点3敗目 中継ぎ陣も失点重ね14失点

[ 2021年5月19日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神3ー14ヤクルト ( 2021年5月18日    甲子園 )

<神・ヤ(8)>5回1死三塁、山田に適時打を打たれた西勇(撮影・成瀬 徹) 
Photo By スポニチ

 制球で勝負する右腕が、まさかの乱調で序盤から失点を重ねた。西勇は今季最短タイ5回8安打5失点で3敗目。移籍後初で4年ぶりの押し出し四球など、精彩を欠いた。

 2回、連打と四球で無死満塁とされ元山に押し出し四球で先制点を献上。この後、併殺崩れの間にさらに1点を失った。4回までは追加点を与えずに粘ったものの、5回に2度目の落とし穴が待っていた。1死三塁から山田の中前適時打で3点目を奪われ、なお2死満塁と攻め立てられると、サンタナには左翼線へ走者一掃となる適時二塁打。結局、この回限りで降板となった。

 押し出し四球は17年6月9日の中日戦以来で、6与四死球は10年8月12日のソフトバンク戦以来、実に11年ぶりだ。際どいコースをことごとくボールと判定される不運も重なったが、キャリアでもまれに見る“苦投”。通算98勝から4試合連続で足踏みが続き、直近3試合連続でクオリティースタートを記録できていない状況だ。矢野監督は「(判定で)際どいボールもあったけど勝負にいったところではっきりしたボールもあった」と評した。

 負の連鎖を中継ぎ陣も断ち切れない。2番手の小野は先頭から4者連続四球など1回4失点。3失点の守屋、2失点の桑原も計3与四死球で17年4月1日の広島戦以来の1試合13与四死球、19年7月28日の巨人戦(16失点)以来の14失点。不名誉な数字が並ぶ重い敗戦になった。指揮官は「現状ああいうところを頑張っていくのが仕事やから。(入れ替えは)もちろん」と、中継ぎ陣の2軍との入れ替えを明言した。

 勝ちパターンの岩貞、岩崎、スアレスが盤石なだけに、長いシーズンを考えれば劣勢でも試合を立て直せる投手の存在も必要不可欠。糧となる敗戦にしたい。(遠藤 礼)

続きを表示

2021年5月19日のニュース