【イースタン期待の若手】ロッテ2年目・横山 1軍経験“3日間”糧に目指す朗希とのリレー

[ 2021年5月11日 05:30 ]

佐々木朗との“同期リレー”に期待が集まるロッテ・横山
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 高卒2年目は朗希だけじゃない!ロッテの横山陸人投手(19)が着々と実力をつけている。右サイドから投げ込む直球は150キロを超え、シンカーの精度が増し、課題としていた左打者への対応力も上がった。4月には登板機会こそなかったが1軍昇格も経験し、次なる目標は1軍デビュー。佐々木朗希投手(19)との同期リレーにも期待が高まる。

 わずか3日間の経験が大きな財産となった。4月9日。先発投手の入れ替えによって出場選手登録枠が空く期間ができたことで、横山はプロ2年目で初めて1軍に合流した。

 「勝ちパターンの人たちのリリーフの緊張感、準備を間近で見たり、感じたり、いい経験になった」

 この1軍昇格は「期間限定」と分かっていた。残念ながら、登板機会に恵まれることはなかったが、「1軍で投げたい」との気持ちはこれまで以上に強くなった。2軍に戻ってからも「いつでも1軍に呼んでもらえるような結果を出すことを考えて取り組んでいる」と意識も変化した。

 高校時代は最速148キロだったが、プロで1年間過ごして体重は9キロ増の87キロとなり、直球は151キロを計測。右サイドからの直球は威力を増し、変化球の精度も高まった。その中でもシンカーへの手応えを口にする。

 「(昨年は)左打者に打たれることが多かったので、シンカー系の落ちる球が凄く大事と感じた。今年は(打者に)シンカーを意識させることができるようになったと思う」

 リリーフとして、1イニングを投げ切るための課題を克服することで、1軍への道は開けてくる。同期入団の佐々木朗の存在も刺激。1年目の石垣島春季キャンプでは同部屋だった。「1年目の最初の頃は、打者と対戦して(自分の1軍昇格は)4、5年目になってしまうと感じた。正直、自分の中ではここまで出来過ぎ。2人で、同じタイミングで1軍に上がれたらうれしいかな」。成長著しい19歳。デビューの日も遠くなさそうだ。(横市 勇)

 ◆横山 陸人(よこやま・りくと)2001年(平13)8月5日生まれ、東京都出身の19歳。専大松戸では3年春に県大会準優勝。関東大会4強も、夏の県大会は4回戦敗退で甲子園出場なし。19年ドラフト4位でロッテ入団。昨季は2軍で11試合に登板し、0勝0敗、防御率6・00。1メートル79、87キロ。右投げ右打ち。

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