京大野球部が新たな挑戦 高校吹奏楽部とタッグ「自分が何かできないか…」大阪の高校生が夢の客席演奏も

[ 2026年4月27日 08:00 ]

甲子園でパネルを使って盛り上げる京大応援団
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 関西学生野球に所属する京大が、大学野球の新たな応援スタイルに向けた挑戦を始めた。今月11日に甲子園球場で開催された今春リーグ戦で、公立高校である西宮東(兵庫)の吹奏楽部が客席で演奏する初の試みを実施したのだ。

 発案者の一人である田中一華マネジャー(4年)は、京大応援団に吹奏楽がいないことを気にかけていた。「1年生の頃から京大の応援を盛り上げたいと考えていて、4年生になったので自分で何かできないかと思いました」。他大学は応援団やチアリーダー、吹奏楽が選手と一体となって応援する一方、京大はコロナ下以降、楽器演奏がなくなった。録音した音声を流すなど最大限工夫をしているものの、応援から球場の雰囲気を高めることは容易ではなかった。

 そこで田中さんは、高校の吹奏楽部を招待しようと思いついた。関西学生野球は例年、春季リーグ戦で甲子園球場を使用するため、高校生に喜んでもらえるのではないかとも考えた。昨年末から野球部員の母校を中心に提案を開始。しかし、高校の定期演奏会と日程が重なることが多く、学校選びは難航した。その中で西宮東が協力してくれることになった。

 西宮東も定期演奏会が控えていたため、練習は本番直前の1度のみ。ほぼぶっつけ本番と言える状態で多くの観客が集まる甲子園での演奏が始まった。その状況でベンチ内にいた田中さんは驚いた。「普段ベンチにいると応援は聞こえないものだけど、甲子園の時は音が物凄く大きく、選手に元気を与えているように見えました」。勝利には繋がらなかったものの、年に一節しかない甲子園開催を応援の力で盛り上げた。

 秋以降もこの企画を継続させたいと考えている。複数の高校が同時に参加し、さらに大きな応援団を形成させることが目標だ。高校野球では大阪大会などで観客席での演奏が禁止されており、「大阪の吹奏楽部で野球の応援してみたいという声にも応えたいなと思っています」と思い描く。高校側からの参加希望も大歓迎。応援をキーワードとし、高校と大学の垣根を越えた挑戦が始まった。(記者コラム・河合 洋介)

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