2人のエンジン全開が頼もしい　出遅れた阪神・近本が2安打1盗塁、大山が今季初猛打賞

セ・リーグ   阪神9ー2DeNA （ 2021年4月9日    横浜スタジアム ）

＜D・神＞6回2死二塁、適時二塁打を放ち、ポーズを決める阪神・近本（撮影・大森　寛明）
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　主役はルーキーに譲っても、チームリーダーの2人が大勝に貢献した。選手会長の1番・近本が2安打1打点1盗塁。主将の4番・大山は今季初猛打賞となる3安打3打点と大暴れした。

　「（藤浪）晋太郎がしっかり送ってくれたし、走者を還すことができて良かったです」

　佐藤輝の場外弾で4―0となり、なお2死二塁の6回。直前で犠打を決めた藤浪の期待に応え、左越え適時二塁打したのが近本だ。初回には左前打で出塁し、1死二塁から隙を突く三盗。浜口を揺さぶり、3得点を呼び込んだ。

　大山も負けていない。初回の中犠飛後、3回に左前打。6回2死一、二塁では「何点あってもいいので、しっかり走者を還すという気持ちで」という左翼線2点二塁打でダメを押した。8回にも左前打し、打率・213から・255まで上昇。打点を挙げた試合は4連勝、昨季からは13連勝へ伸びた。

　ともに打線の軸ながら、チームが好調な中で調子が上がらなかった。大山はまだノーアーチ。昨季までの通算で全て敵地最高となる打率・322、9本塁打31打点を残していた横浜で覚醒の兆しを示した。

　近本も今季初めて打率2割に到達。矢野監督は「チカも2本か。悠輔は3本。そういうところが結果を出すとチームとしてつながる」とご満悦だった。
　（山添　晴治）