中大・森下 相模後輩に刺激 2打席連発で11点快幕に貢献

[ 2021年3月30日 05:30 ]

東都大学野球第1週第1日   中大11-0立正大 ( 2021年3月29日    神宮 )

<中大・立正大>2本塁打を放った中大・森下(中央大学硬式野球部提供)
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 東都大学野球が開幕し、1回戦2試合が行われた。中大は東海大相模出身の4番・森下翔太外野手(3年)の2打席連続本塁打など投打で立正大を圧倒し、11―0で大勝。国学院大は昨秋優勝の亜大を8―1で撃破した。コロナ下で昨秋の入れ替え戦が行われなかったため、今春は2部優勝の青学大を加えた7校で2回戦総当たりを戦い、合計勝利数で優勝を争う。

 後輩には負けていられない。3年生の4番・森下が5回に2ラン、7回にソロと2打席連発。いずれも変化球を左翼に運んだ。開幕戦。1、2打席目は連続三振に倒れ「力んでいた。仲間から“力抜けよ”と言われてリラックスできた」と笑顔で振り返った。

 東海大相模で高校通算57本塁打。18年春のセンバツでは3番を打ち、4強入りに貢献した。母校は準々決勝を勝ち抜いて同じベスト4に進出。これ以上の刺激はない。「優勝しか見ていないと思う。突き進んでほしい。自分も負けじと頑張りたい」と、自身の代の成績を上回って大旗をつかむことを願った。

 中大の4番は昨年は牧(現DeNA)が打っていた。その座を受け継ぎ「自分がチームを引っ張る存在にならないと。今日は自信になった」。高3時はプロ志望届を提出せずに大学進学を選択した。この日でリーグ通算5本塁打。1年時に大学日本代表にも選ばれた右の強打者は「牧さんも3年のシーズンに伸びてプロにいった。自分ももっと突き詰めてやりたい」と誓った。(鈴木 勝巳)

 ◆森下 翔太(もりした・しょうた)2000年(平12)8月14日生まれ、神奈川県出身の20歳。小1の時に野庭日限フェニックスで野球を始める。東海大相模では1年から4番を打ち、3年春のセンバツでベスト4。中大では1年春にベストナイン。同年の日米大学野球で日本代表に選出された。1メートル82、88キロ。右投げ右打ち。

 ▼立正大・坂田精二郎監督(打線が1安打の零敗に終わり)完全に力負け。初戦で硬くなるかなと思ったが、何もできないまま終わってしまった。

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2021年3月30日のニュース