万全仕上げで全開間近!阪神ドラ1佐藤輝が新人合同自主トレ打ち上げ 腰も大丈夫

[ 2021年1月28日 05:30 ]

ノックの打球を追う阪神・佐藤輝
Photo By 代表撮影

 1軍春季キャンプへ参加する阪神の新人6選手が27日、鳴尾浜球場で行われていた新人合同自主トレを一足早く打ち上げた。先乗り合同自主トレ参加のため、28日に沖縄入りする。前日26日に腰の違和感で3000メートル走を途中リタイアしたドラフト1位・佐藤輝明内野手(21=近大)も全メニューを消化し、不安を一掃。第1段階をクリアし、「2・1」へ向かう。 

 9日から鳴尾浜球場で行われていた新人合同自主トレを、無事に完走した。まずは「開幕」へ向け、第1段階をクリア。次なる舞台となる春季1軍キャンプへ向け、確かな手応えを口にした。

 「キャンプへ向けた体づくりが一番の目的だったので、しっかりできたかなと思います。(体重は)そんなに変わってはいないですけど、しっかり体を動かすことはできました」

 着実に進化を遂げている。約2週間半の新人合同自主トレ期間中には、基礎体力の徹底強化に取り組んだ。ランメニューに加えて、「今までしっかりやったことがなかった」という体幹メニューも積極的に取り入れ、バランスも整えた。そのいずれもが、持ち前の長打力にさらなる磨きをかける土台となる。

 不安も一掃した。前日26日に行われた3000メートル走では、腰に違和感を感じて途中リタイア。周囲をヒヤリとさせたが、幸いにも大事には至っていなかった。一夜明けのこの日は、外野ノックやダッシュ、ウエートトレーニングなど全メニューを軽快な動きで消化。問題が無いことを、その動きで証明した。

 プロ野球選手として歩み出した1カ月を改めて振り返り、「基本的には体づくりしかしてないので…。これからそういうこと(プロになった自覚)を感じるのかなと思います」。物語でたとえるなら、今はまだ序章。本編はこれからだ。

 目下の目標である開幕スタメンへ向け、競争意識も旺盛だ。1軍キャンプスタートが決定した21日には「競争はキャンプでしっかりできればいいかなと思います。やっぱりバッティングは、一番にアピールしていきたいです」と決意表明。まずはプロ初実戦となる予定の2月4日の紅白戦で、大器の片りんを示したいところだ。

 新人合同自主トレを終え、いよいよ春季キャンプがスタート。黄金ルーキーが、厳しいサバイバルの中に身を投じる。(須田 麻祐子)

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