ソフト160キロ左腕・古谷 工藤メニューで走る走る!下半身強化で目指すは“モイネロの座”

[ 2021年1月9日 17:50 ]

<ソフトバンク>ランニングをする古谷(撮影・中村達也)
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 勝利の方程式入りを目指す。ソフトバンクの古谷優人投手(21)が9日、福岡県筑後市のファーム施設で自主トレを行い、工藤監督直伝の下半身強化メニューを黙々とこなした。昨季、初の1軍登板でメンタルの弱さと制球力不足を痛感した160キロ左腕は、中継ぎエースのモイネロの座を狙い5年目のシーズンに挑む。

 制球力と球速アップをテーマに古谷はとにかく走る。「妥協したくなるが、メンタルが強くなる。この1本がピンチで生かされるんだという気持ちで走ってます」

 年末の暮れに、工藤監督から伝えられた自主トレメニューは、4勤1休で各練習日に100メートル走100本、200メートル走50本、300メートル走25本に下半身と体幹強化だ。4日目のこの日は、ランニング、キャッチボール、シャドーピッチングなど技術練習を中心に汗を流した。

 真っすぐにこだわる。身長1メートル75、体重76キロと決して恵まれた体格ではないが、一昨年5月の3軍戦で、日本人左腕最速となる160キロを計測。「困ったときは直球。バッターが分かっていても、空振りが取れる質にしていきたい」と最大の武器にさらなる磨きをかける狙いだ。昨季は4試合に登板し、5回2/3を5安打、3失点、防御率は3・18だった。「1軍登板経験して、メンタルが弱いなと思った。克服したい」と昨季の悔しさを忘れていない。

 北海道の母校・江陵高が今年、閉校が決まった。当校で唯一のプロ野球選手になった左腕は「活躍することによって母校の名前は残る。監督は今でも相談できる恩師。恩返ししたい」と力強く語った。

 今後は、工藤メニューを消化していき、20日からブルペンに入る予定だ。貴重な左の中継ぎとして「30試合は投げたい。モイネロのようになりたい」と中継ぎエースの座を目標に、勝利の方程式入りへ突っ走る。(福井 亮太)

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2021年1月9日のニュース